今回の取材先は、宮城県仙台市にあります桃苑堂薬局さん。仙台では、美人の若い薬剤師さんばかりの漢方薬局!と思っていらっしゃる方が多いかもしれません。お店も明るくて、伺った時のBGMは軽快なジャズだったような・・・、何だか素敵な空間でした。
ここを取り仕切っているのは、薬剤師・橋本桃子さん。お名前の桃子さんのイメージ通り、正にソフトなピンクのベールに包まれていそうな、とても可愛らしい方!ですが・・・、実はかなりの勉強家。中国政府認定の国際中医師試験に合格しても尚、勉強熱心。度々中国に行かれたり、東京での研修会にも足繁く通っていらっしゃいます。

さて、そんな桃子さんに、中医学の立場に立った季節ごとの自己管理について伺ってきました。
以下、橋本桃子さんのお話です。

中医学の世界では、同じ病気でも同じ薬を使うとは限らないし、違う病気の人に同じ薬を使う事もあります。・・・つまり、一人一人の体質に合った物を選ぶ、オーダーメイドのお薬を処方するのです。
また、食事と睡眠についてのアドバイスが、とても重要なポイントですし、人間は自然の一部と考えるので、自然と調和して生活することが大事。1年中、同じ薬を呑み続けるのはオカシイですね。季節に合った生活をし、その都度、薬を選択していきます。

さて、季節的には、木の芽時!木が伸びやかに成長するように、も抑制されることを嫌います。だから、気が滞らないことが大切なのです。気の流れを良くする補助が必要なのです。
気の流れを良くする薬もありますが、なんと、良い香りを嗅いでホッとするだけでも治療になるんですよ。

は、消耗しやすい季節なので、十分に栄養吸収が出来るように胃腸に負担をかけない食事が求められます。なまもの・甘い物・脂っこい物・濃い味の物・辛い物・刺激物は、避けたいですね。

は、乾燥してきますので、乾燥を嫌う肺に注意が必要です。潤す食べ物には、ユリ根や銀杏があるんですよ。

は、エネルギーを蓄えていく季節です。腎臓を守っていかなくてはなりません。生まれた時から持っているパワーは、腎臓に沢山あるのだそうです。だから、パワーを充電しておくことも必要ですね。

このように、季節によって、自分の体がどうあるべきかをイメージできることがとても大事なのです。自己管理は、自分でしか出来ません。自分で気づいて、勉強して覚えて、そして実践するしかないのです。
例えば、養生の為に、自分の体質に合ったお茶を飲むことも自己管理の一つです。寒い時には、発酵した温かいお茶を!苦味の強い緑茶は、身体を冷やしてしまいます。イライラした時には、薫り高いジャスミンティーを!
ただし、何か特別に目的(治療や体質改善などの)があって健康茶を飲むのであれば、やはり専門家に相談しましょう。その方が、絶対に近道ですし、結果、安くつく事もあります。良かれと思って呑んでいて、体調不良の新たな原因となったのでは大変ですものね。

いかがですか?
確かに、自分の体調に無頓着だというのは、改めなければなりませんね。
どうして不調なのか、どうするべきか、どうしてはいけないのか、何がいけなかったのか・・・・そう自問することが、次の自分の健康へと繋がるんですね!


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