神奈川県南足柄市にあります丘の上の診療所、緑蔭診療所の橋口玲子先生は、「体にやさしいハーブ生活」(幻冬社)・「ハーブ療法(補完・代替療法)」(金芳堂)といった本を書いていらっしゃる事でも解るように、診療にハーブ療法を始めとした代替療法を取り入れていらっしゃいます。
お医者様が処方するハーブ!!・・・気になります。早速、お話を聞かせていただきました。

健康志向の強い方ほど、薬に頼らないで病気に向かい合いたいと考える傾向があるかもしれません。橋口先生のところにも、降圧剤を止めたいからハーブを処方して欲しいといった患者さんがいらっしゃるそうです。でも、そんな患者さんに、ハーブを処方したりしません!と、先生はきっぱり。
化学薬品が全て危険だという訳ではない、薬で症状をシャープに抑えることが必要な状態もあります。薬を使うほどでは無いけど、ベストな状態でもない、つまりハーブが有効な症状もあるのです。その人のその時の状態によって、どうするべきかを選択することが必要なのです。
例えば、ずっと飲み続けていた降圧剤の代わりにハーブを処方することはありません。でも、いつもの薬を飲んでいても特別なことが起こって、その時だけ更に血圧が上がるなんていう場合には、リンデンというハーブを処方したりすると仰るのです。
つまり、急な軽い不調や、体質的な弱点(冷え性だとか胃腸が弱いなど)、それ程ひどい状態ではない時期の病気などのセルフケアに向いているのが、ハーブ療法なのです。
ハーブは、自律神経のバランスを調整してくれるのだそうです。交感神経と副交感神経のどちらかにだけ働くのではなくて、あるべき状態に整えてくれる・・・何と素敵!!
又、コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインを摂りすぎる人にハーブがピッタリです。きっと、白湯では物足りないですからね。ついつい手が出てしまうカップには、コーヒーや緑茶ではなく、ハーブティーを注いでみてください。

野菜や果物と、薬の丁度真ん中に位置するというハーブ、治療に有効な薬理成分を持った植物です。もっと気軽に生活の中に取り入れてみても良いかも知れません。実際、近頃、風邪気味の子供達にカモミールを中心にブレンドされたハーブティーをせっせと飲ませています。お陰で、風邪気味のまま上手に経過させました!ママが絶対に効くから飲んでごらんって薦めた時点で、子供たちは治り始めるような気がします。我が家は、母も子も、とっても単純~っ!

それにしても、橋口玲子先生の語り口調は、憧れてしまうほど素敵でした。とても理知的な、それでいてソフトで包容力のある・・・うん~ん、緑蔭診療所が近所だったら、病気でなくても日参したくなるかもしれません。

 


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