シュタイナー教育、シュタイナー医療・・・昔からとても興味があったのですが、何だか神秘のベールに包まれているようなイメージを勝手に抱いていたものですから、今回の取材も私にとって、とてもワクワク!!初めてその実態に触れる!・・・って大袈裟ですね。
さて、前置きはともかく、今回お話を伺ったのは、北海道伊達市郊外にある「ひびきの村」の代表・大村祐子さん。大村さんは、自分のお子さんの個性を自由に伸ばしてあげたいと感じたことがきっかけで、お子さんと一緒に米国に渡りシュタイナーカレッジで学び(この時、42歳!)、その後、シュタイナー学校で教えたり、カレッジに日本人のコースを作るなどの活動を経て、1996年に北海道で「ひびきの村」をスタート。現在、100人ほどの子供達が、ひびきの村でシュタイナーの理念に沿った教育を受け、活動しているそうです。又、2年前から、発達障害とか学習障害といわれる児童の受け入れを始め、今、各方面から強い関心が寄せられています。

そもそも、ひびきの村というのは、人智学を学び実践する場なのだそうです。その根底にあるのが、オーストリアに生まれドイツを中心に活動した思想家:ルドルフ・シュタイナーの思想!!
例えば・・・シュタイナーは、「知識は教え込まれたら変わらない。感動したことは、子供の中でいかようにも変容していく。」と言います。つまり、教え込まれると言うのは押し付けられることであるけど、感動するという事は意思(意志)の力になり、考える力にもなり、生きる力にもなっていくと言うのです。ですから、大人も感動したことを伝えていかなければなりません。これは大変なことです。「こうこう、こういう物なの!!」って言い渡す方が簡単です。子供が、そこに行き着くまで見守りながら付き合っていくには「忍耐!」が必要ですし、大人も感動するには、センサーを全開にしておかなければ・・・ぼぉ~っとしていられませんね。

現在、学習障害といわれる子供達は沢山います。「原因については、様々な説があるようですが、子供達を取り巻く環境が症状を増幅させていることは認めざるをえないのではないでしょうか?」と、大村さんは仰います。
絶えず、音・振動・電磁波に晒され、周りには物が溢れかえり、形・色・臭い・・・様々な刺激を受け続ける子供達の神経が過敏にならないはずはありません。
シュタイナーの思想では、子供達は7年毎に転機を迎えると捕らえているそうです。最初の7年は体が最も育つ時期。同時に体を自由に動かす意志も育ちます。次の7年で心が育つ。体が沢山動くと心も沢山動く、心が動くと言うのは感動するということ。続いての7年は思考力が育つ時期。物事の法則性を理解できる様になります。
こうして、バランスのとれた成長を遂げてこそ、健康な大人へと育っていくということですね。

シュタイナーの人間観には、12の感覚・4つの気質・人間の三層構造、四層構造があり、これらのバランスが取れてこそ健康であると考えられているようです。だから、シュタイナーの人智学医療では、そのバランスがどうして崩れたのかを追究することにとても時間をかけ、丁寧にケアしていくという方法がとられるそうです。

ますます、興味が湧いてきました!!
シュタイナーの理念もそうですが、お話をしてくださった大村さんの包容力!!私の『素敵な女性リスト』に、大村祐子さんの名前を加えたのは言うまでもありません。

ひびきの村:ホームページ
http://www.hibikinomura.org/

 


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