「自分の体は自分で守る!」今回、取材に応じてくださった漢方・薬用植物の研究に力を注がれている薬剤師、佐藤成志さんは、まず最初に力強く仰いました。確かに、私達は今、あまりにも無防備な生活を送っているのかもしれません。健康健康と口にしながらも、本来健康な体を作るための食事によって、ほかならぬ健康が損なわれているというのですから・・・。

さて、佐藤成志さんは、昭和32年から、自然医学の第一人者・森下敬一博士の御茶ノ水クリニックで慢性病患者の食事改善を指導、63年に茨城県竜ヶ崎市で自然薬方研究所・漢方薬局「薬方堂」を設立されました。そんな佐藤成志さんは、「我々は、自分の食性を知ることが大事」だと仰います。
「人間以外の動物は食性を守っている。コアラはユーカリの葉しか食べないけれども、そのユーカリでさえも何十種類もある中から決まったものしか食べない。草と藁しか食べない牛に肉骨粉を食べさせたから心身ともに狂いが生じてしまったでしょう!?。
人間だってそうです。そもそも人間の歯からみて、穀物を砕く歯は60%、肉を千切る歯は12.5%しかありませんよ。この犬歯、牛や羊にはありません。牝の馬にも無い、牡の馬にはある・・・。このように、歯を見ても何を食べる動物なのか、食性が判る様になっているんです。」

さらに、「そもそも日本人は、農耕民族、明らかに狩猟民族である欧米人とは食性が違います。腸が4~5mしかない欧米人と違って、5~6mもある日本人がお肉を食べ過ぎたら、腸の中で腐ってしまう。これが病気のもとになるんです。」
なるほど!本来食べるべきではない量のお肉を食べたから、病気へと向かってしまう訳です。それが解る具体的なデータを示してくださいました。
「昭和30年から60年の30年間に、日本人の食生活が恐ろしく変わりました。1年間に1人が食べる穀物の量が、150キロから100キロに減り、お肉が8倍、乳製品が6倍、油は2.7倍に増えたのです。同じ時期に、ガンは5倍、高血圧が8.6倍、糖尿病が5.1倍、脳血管障害においてはもっともっと増えた・・・。」
もはや、食事が変わって病気が増えたというのは、素人目にも明らかというしかありませんよね?食性に合わないものを食べることによって、体の中でバランスの狂いが生じるということを納得せざるをえません。

このように、食事の大切さを説く佐藤成志さんの薬方堂には、様々な病気で苦しむ方々が訪れるそうです。お医者さんに見放されたガンの患者さんも・・・。どんな場合も、先ずは正しい食事と水から。さらに、それぞれ個々に応じて葉緑素・胚芽・酵素・そして時には薬草の力も借りる・・・これが、自然治癒力を高めていく手法なのだそうです。

まだまだ伺いたいお話は沢山!!又、是非是非聞かせてくださいねとお願いして、今回の取材を終えました。

 


 

出来るだけ薬に頼りたくない、西洋医学だけではなく東洋医学や自然療法といわれるものも試してみたいと考える人が増えてきました。ですが、大病院のお医者様に、そのような事を言おうものなら、どうぞご勝手に・・・と見放されそうな気配!そんなジレンマに陥る人も少なくありません。
そんな中、れっきとした西洋医学のお医者様でありながら、西洋医学には限界があると明言され、様々な角度から情報発信をしてくださる方がいらっしゃいます。その代表的存在のおひとり、石原結實(ゆうみ)先生に、この度、取材を快諾していただきました。

さて、どんな小さな本屋さんでも、先生のご本の2冊や3冊や4冊は・・・それもその筈、現在、石原結實先生の著書は130冊に及ぶそうです。「いやぁ~、5冊も読めば、あとは同じだよ~。」なんて、気さくに仰る先生に、失礼ながら、先ず読むべき5冊を挙げていただきました!!(なんて大胆っ!でもね、130冊全てを読むのは、ちょっと大変ですもの。)

*「体を温めると病気は必ず治る」   三笠書房
*「病気にならない食べ方・食べ物」   海竜社
*「病は“冷”えから」          光文社
*「一食抜き健康法」          朝日新聞社
*「病は脚から!」            文芸春秋

「医療は発達している筈、お医者さんの数も増えている筈なのに、どうして医療費は増え続けるのでしょうか?病人が減っているようにも思えません。」という私の質問に、石原先生は、とても明確に説明してくださいました。
「現在、日本の医療費は年間32兆円。これは、縄文時代から3千年間、毎日百万円ずつ使う計算になるんだ。これだけのお金が、あっという間に消えていく・・・異常だね。ところが、診断医療と救急医療は確かに発達したけど、慢性病については相変わらず治せないままなんだ。医学の全てが発達した訳ではないんだね。」
こうも仰います。
「西洋医学は、罹ってしまった病気に向かうもの、でも、未病への対策も大事なんだ。体温が1℃下がると自己免疫力が30%下がってしまうし、ガンの増殖が最も進むのが35℃、つまり、低体温というのは、とても問題!
それから、血の汚れ、これも重大な病気のもとになってしまう。東洋医学では、血液の成分が分析される2千年も前から血液の問題に拘ってきたんだ。」
こうしたことを鑑みて、体を温める食物、生活習慣、そして血を綺麗にする食べ物、生活習慣にもっと注意を払うべきだと、石原先生は世の中に情報を発信し続けていらっしゃる訳です。

講演記録を拝見しても、数あるどの著書を拝読しても、成る程なるほどと納得する話ばかり。こんなにお忙しい先生が、私どもの番組の為にたっぷり40分も電話取材にお付き合いくださったことに、とても感謝いたします。(そういえば、ちょっと早口・・・やっぱり、今日もとてもお忙しくていらしたに違いありません。終了早々に、何処かに向かわれた気配が感じられました。)

 


 

ミュージックセラピーという言葉は、もう随分お馴染みになりました。中でも、モーツァルトがヒトの免疫力を高めたり、植物の成長を促したり・・・なんていう話も良く聞きます。
これは、いい音楽を聴くと脳内モルヒネが分泌され、心が穏やかになる!その上、自律神経の働きが調整されて、免疫力が高まる!ということらしいのです。特にモーツァルトの音の使われ方は、旋律の反復によるゆらぎ効果や周波数が増幅される倍音効果が脳に大きな刺激を与えるのだそうです。又、中音域の周波数は、内耳を通して間脳や視床下部に直接伝わると言われているのだそうですが、モーツァルトの音楽には中音域が重点的に使われているとか・・・。要するに、心地よいメロディーでリラックスできる以上に、体の中で良い効果が生まれているという事らしいのです!ゆらぎや周波数・・・音は振動ですから、植物にも影響を与えるという訳ですね。

さて、ヒーリングヴォイスという持って生まれた資質を生かして、音楽活動を行っている島川万里奈さんにお話を伺いました。澄んだ、それでいて単にソフトというのではなく、張りのあるという形容とも違う・・・心地よい天然石がたてる様な音色・・・(石は音をたてない??)・・・なんて表現すればよいのでしょう、確かにずっと聴いていたくなる様な響きを持つ島川さんの歌が、病んだ人々を癒すというのは、無条件に納得してしまう、そんな声なのです。
実際に、オリンピック選手のクールダウン音楽やアロマテロピー音楽を手掛けたり、万里奈さんのCD試聴前後の内臓器等への影響を検査測定する試みが専門家によって行われたりと、ヒーリング効果が注目されているのです。
万里奈さんの音楽が、どうして癒し効果を持っているのでしょうか?彼女は、ヨガの講師でもあるのですが、ヨガの呼吸法を使って特別な歌唱法を身につけたといいます。ブレス音が全く聞こえないのです。又、声が天にまで届くのかと思えるほど伸びる・・・まさに体が楽器なのです。心拍数を考慮したリズムは、穏やかに穏やかに体に浸透してきます。

万里奈さんのCD「万里奈」の中に収められている「賛美の海」「光のさざなみ」の中に収められている「光のさざなみ」、「聖夜の光」などを聴いてみてください。私達には絶対に、リラックスタイムが必要だと思いませんか?欲を言うなら・・・、私は、シンセサイザーの伴奏ではなく、本物の楽器の音の中で、特に弦楽器の音に包まれた万里奈さんの声を聞き分けてみたいと思ってしまいました。

島川万里奈さんのホームページはこちらです。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~s-marina/


 

栄養医学研究所々長・佐藤章夫さんは、米国で臨床栄養士、ホリスティック栄養士などの資格を取得された栄養の専門家です。
実は、私は前々から、「常に妊娠状態にさせられた乳牛から絞られる、女性ホルモン一杯の日本の牛乳を子供達に、特に前思秋期の少年に飲ませるべきではない!!」という主張に注目していました。牛乳を子供に飲ませないというのは、母親としてはまだまだ異端的な存在で、かなり勇気のいる事です。ですから、そうした母達の支えとなるためにも、こうした専門家達の情報発信はとても有難い!のです。

さて、牛乳論争などに一石を投じる佐藤さんは、とてもロジカルでクールな方のように想像していましたが、電話取材に応じてお話くださる佐藤さんの声はとてもソフトで、ナカナカの紳士。緊張気味だった若いスタッフもホッと胸を撫で下ろしたのを、聖子は見逃しませんでした。

では、今回、伺ったお話をかいつまんでご披露いたしましょう。
我々の体は60兆個とも言われる天文学的数字の細胞から成り立っています。つまり、我々は、60兆人の子供を養っていると考えるべきだと佐藤さんは仰います。この中の僅か千人や一万人の子がグルメであっても、体に影響は出てきませんが、大多数の子(細胞)に正しい栄養を与え、正しい知識を授け、正しくしつけないと、子供達は育っていきません。
なるほど!我々には、60兆人の子供を養う義務があるのですね。そのように考えると、今食べようとしている食事が、いかなる影響を及ぼそうとしているのか、無関心ではいられません。

そもそも、日本には食事に関するとても素晴らしい習慣がありました。食を愛でる習慣です。素材や調理の特徴を生かした器にこだわり、食事をする空間の環境にこだわる・・・雪見障子越しに四季の美しさを愛で、食材の美しさを愛でる・・・。
又、今となっては古き良き時代の朝の風景・・・、目が覚めたときに聴こえてくる、お母さんが台所で包丁を使うまな板のトントンという音、漂ってくる美味しそうな香り・・・。
こうした五感を刺激する行為こそが大事なのだと、佐藤さんは仰います。咀嚼によって物理的な分解をするだけより、はるかに素材の栄養吸収が高まるのだと。五感を刺激することで、体が食事の準備状態に入るのだそうです。
良いものを食べることだけにこだわりがちな今の健康ブーム、食事行為について考え直す必要があるのかも知れないと、佐藤さんのお話を伺って思いました。

子供達にできるだけ多種多様の素材を食べさせて欲しいとも、佐藤さんは仰います。例え、たった一度でも食べたことがあれば、脳の潜在意識の中に摺り込みが行われる筈だと。すると、いついかなる時に何を食べればよいか、体が教えてくれるのだというのです。
??私が首を傾げそうになった時に佐藤さんは仰いました。アレルギーだって摺り込みでしょ!?自分にとって異物であると摺り込まれているから、発疹という形で出そうとしたりする負の摺り込み。正の摺り込みもある筈ですよね。今、何を食べれば体がラクになるかを潜在的に理解するという正の刷り込みもあるのです。

佐藤章夫さんの著書には、
「子供を勝ち組にする食事学」(主婦の友社)
「サプリメントガイド」  (主婦の友社)などがあります。
これからも、ますます佐藤さんの発信する情報に目が離せないと思う聖子でした。

栄養医学研究所のホームページ
http://www.nutcns.com/ 

 


 

シュタイナー教育、シュタイナー医療・・・昔からとても興味があったのですが、何だか神秘のベールに包まれているようなイメージを勝手に抱いていたものですから、今回の取材も私にとって、とてもワクワク!!初めてその実態に触れる!・・・って大袈裟ですね。
さて、前置きはともかく、今回お話を伺ったのは、北海道伊達市郊外にある「ひびきの村」の代表・大村祐子さん。大村さんは、自分のお子さんの個性を自由に伸ばしてあげたいと感じたことがきっかけで、お子さんと一緒に米国に渡りシュタイナーカレッジで学び(この時、42歳!)、その後、シュタイナー学校で教えたり、カレッジに日本人のコースを作るなどの活動を経て、1996年に北海道で「ひびきの村」をスタート。現在、100人ほどの子供達が、ひびきの村でシュタイナーの理念に沿った教育を受け、活動しているそうです。又、2年前から、発達障害とか学習障害といわれる児童の受け入れを始め、今、各方面から強い関心が寄せられています。

そもそも、ひびきの村というのは、人智学を学び実践する場なのだそうです。その根底にあるのが、オーストリアに生まれドイツを中心に活動した思想家:ルドルフ・シュタイナーの思想!!
例えば・・・シュタイナーは、「知識は教え込まれたら変わらない。感動したことは、子供の中でいかようにも変容していく。」と言います。つまり、教え込まれると言うのは押し付けられることであるけど、感動するという事は意思(意志)の力になり、考える力にもなり、生きる力にもなっていくと言うのです。ですから、大人も感動したことを伝えていかなければなりません。これは大変なことです。「こうこう、こういう物なの!!」って言い渡す方が簡単です。子供が、そこに行き着くまで見守りながら付き合っていくには「忍耐!」が必要ですし、大人も感動するには、センサーを全開にしておかなければ・・・ぼぉ~っとしていられませんね。

現在、学習障害といわれる子供達は沢山います。「原因については、様々な説があるようですが、子供達を取り巻く環境が症状を増幅させていることは認めざるをえないのではないでしょうか?」と、大村さんは仰います。
絶えず、音・振動・電磁波に晒され、周りには物が溢れかえり、形・色・臭い・・・様々な刺激を受け続ける子供達の神経が過敏にならないはずはありません。
シュタイナーの思想では、子供達は7年毎に転機を迎えると捕らえているそうです。最初の7年は体が最も育つ時期。同時に体を自由に動かす意志も育ちます。次の7年で心が育つ。体が沢山動くと心も沢山動く、心が動くと言うのは感動するということ。続いての7年は思考力が育つ時期。物事の法則性を理解できる様になります。
こうして、バランスのとれた成長を遂げてこそ、健康な大人へと育っていくということですね。

シュタイナーの人間観には、12の感覚・4つの気質・人間の三層構造、四層構造があり、これらのバランスが取れてこそ健康であると考えられているようです。だから、シュタイナーの人智学医療では、そのバランスがどうして崩れたのかを追究することにとても時間をかけ、丁寧にケアしていくという方法がとられるそうです。

ますます、興味が湧いてきました!!
シュタイナーの理念もそうですが、お話をしてくださった大村さんの包容力!!私の『素敵な女性リスト』に、大村祐子さんの名前を加えたのは言うまでもありません。

ひびきの村:ホームページ
http://www.hibikinomura.org/

 


 

 

「最初に断っておきますが、健康に良い水・体に良い水なんていうのは無いんです。水は絶対に必要なもの!ですが薬ではありません。安全な水であれば良いではないですか。」

ええぇ~っ??と、これまた驚くコメントで始まった今回の取材。お話をして下さったのは、山形大学理学部物質生命化学科物質構造化学講座 准教授(この春から、助教授という呼び方ではなくなったそうです。):天羽優子(あもうゆうこ)先生。
先生は、解り易く言うと、光を使って水を始めとする液体の研究をなさっている化学者だそうです。講座のお名前から、きっと学者然とした硬い方なのだろうと想像し、私の頬も強張りがちに電話の向こうの先生に呼びかけてみたのですが・・・意外にも、ハキハキとした少々早口の明るいお声が返ってきてホッ。「研究対象が水だけに、柔らかいものですよ~。」なんて言われて、ますますホッホッ。

ですが、そのお話の口調とは裏腹に、内容は過激。といいますか、私がこれまでに耳にしていた水に関する情報を、片っ端からバッサリバッサリ、一刀両断!
世の中には、数限りないほどの体に良いとされるミネラルウォーターや、浄水器、活水器、製水器の類がありますが、化学的に実証されたものには未だお目にかかったことが無いときっぱりと仰るのです。

例えば・・・
電気分解された弱アルカリ性の水をわざわざ摂る必要は無い。そもそも、体の中で酸化反応も還元反応も常時行われている。悪玉といわれている活性酸素も悪玉菌を殺すために必要なものだから体の中で作られているのであり、多過ぎると害になるというもの。酸化という言葉にかなりの嫌悪感があるから、アルカリイオン水が健康に良いというイメージを持ちやすいだけ。物凄く極端な話をすれば、風邪をひいた時に飲んだらアルカリイオン水は風邪の菌を殺す妨げになるってことに・・・。
遠赤外線効果で活性化した水なんていうのも、ナンセンス。赤外線というのは、ある温度に達しないと効果は高まらないし、効果が期待できる環境を作ったとしても熱を発生させるだけだから、健康に良い水に変化したという根拠は何処にも無いと・・・。
では、最近良く聞く、クラスターが小さい水というのはどうか!?これまた、ありえないとはっきり仰る!クラスターというのは、分子同士がいくつか手をつないでいる固まりの事。液体である水の分子は、始終、手をつないだり離したり、クラスターの大きさが変わっている状態なので、一瞬一瞬のクラスターの大きさに拘る必然性は無い。しかも、現在、水のクラスターを測る方法は無い。つまり、クラスターが小さい水であることを証明する手立てが無い・・・。
それに、浸透性の高い水が体に良いというのも疑問。もしもそんな水があるならば、細胞の調和が保てなくなって、確実に体には負担になるはずですよねとも・・・。

この様に、天羽先生の解説は、次から次へと続きました!

んん~っ!!体に良い水であるかどうか確認の方法が無いなら、では、我々はどのように安全な水を求めたら良いのでしょうか?
これまた天羽先生はきっぱり!「日本の水道水は安全ですよ。」
でも~、塩素は体に良くないのではないですか?という私の質問には、「勿論リスクがゼロとは言わないけど、塩素は、感染症を防ぐために菌の殺菌などに必要。濃度からいくと、塩素の害よりも、家族が吸う一本のタバコを止めさせることの方が大事なのでは?」

・・・・た・確かに・・・。でも、やっぱり、水道の水は美味しくないです。と訴えると、良い方法を伝授してくださいました。

塩素の臭いを取るなら、数千円で市販されている活性炭を使った浄水器で十分。ただし、半年に一回くらい、こまめにカートリッジを替えること。
または、レモン一片を浮かべると、レモンの成分が次亜塩素酸を消してくれるから臭いの問題は解決。
味なら、好きなミネラルを添加すれば変えられます。自分のお好みの味をご自分の予算に応じて加えれば良いのです。

世の中には、病気で苦しんでいる方の弱みに付け込んで、体に良いと称してやたら高価な浄水器を売りつける業者もあります。本当に良いものなのかそうでないのか、飛びつく前に一年待って様子を見てみませんか?と仰る天羽先生の最後の一言が、とても印象的でした。


 

レントゲンやCTなどの放射線検査を受けることで、実は、私達のDNAを傷つけるかもしれない!そんなリスクを負っているという事をご存知でしたか?毎年受ける会社の健康診断や主婦検診のメニューに含まれているから、受けるべきものだと思い込んで疑いも無く受けていたエックス線検査。
その放射線が、私達の体を通り抜けるときにDNAを傷つけ、場合によってはガンの原因になることがあるというのです。勿論、全てがガンに繋がるわけではないし、ガンになっても消えてしまうこともあります。これを、「確率的影響」と呼ぶそうですが、被ばく線量が多ければ多いほど、リスクも高くなり、しかもリスクは蓄積されるというのです!!

ちょっと背筋が寒くなるこのお話をして下さったのは、高木学校の崎山比早子さん。
高木学校というのは、「市民の立場に立った情報を研究・提供する科学者グループ」と、ご紹介すれば良いのでしょうか・・・!?
崎山さんは、もともとガンの研究をしていたお医者様で、マサチューセッツ工科大学や放射線医学総合研究所で研究。退職された後、高木学校で活動されているガンの専門家です。その専門家が、不必要なエックス線検査は止めた方が良い!と、はっきり仰るのです。

2004年、イギリスの医学雑誌「ランセット」に掲載された情報によると、『日本の医療被ばく線量は、医療先進国15カ国の中でも断トツ1位。日本のガン患者の3%強は、診断のために浴びたエックス線がガンの原因。』つまり、検診の為に受けたエックス線が原因で、年間 9900人がガンになる計算になってしまいます!!
え・えぇ~っ!!私は、本番中にもかかわらず、フリーズしてしまいました。

崎山さんによると、まず必要ないと思われるのが、結核検診。結核予防法による胸部レントゲン検査の義務化はようやく解かれましたが、まだ、労働安全衛生法ではその動きは無い。又、結核検診に変わって、肺癌検診を推奨する自治体も増えてきたとか。タバコも吸わない方なら、レントゲンより更にリスクの高いCT検査を毎年受ける必要はないのではないかと・・・。
若い人のマンモグラフィー検診もリスクが高い。どうしても乳がん検診をという場合は、超音波検診をお薦めするとも仰っています。本当に必要な検査なのかどうか、見極める目を我々自身が持たなければならない時期に来ているようです。

高木学校では、「医療被ばく記録手帳」を制作・販売しています。(¥50)検査部位や被ばく線量を書き込んで、累積線量を把握する仕組みです。小冊子「受ける?受けない?エックス線CT検査」も、¥300で販売中です。
一般市民が、被ばく線量に対する意識を高めることこそが、今の医療を変える引き金になるかもしれません。過剰な検診・医療によるデメリットは、我々の体を直撃するだけでなく、医療費という国家予算さえ攻撃しています。受身の医療ではなく、受診者が自身の体に責任をもって取捨選択を行うことが大事なのかも・・・と感じた今回の取材でした。

高木学校のホームページ
http://takasas.main.jp/
追記

インターネット専用サイト
「増岡聖子の聴きたい♪言いたい♪♪」で、新たに崎山比早子先生にインタビューさせていただきました。
低線量被曝や放射能汚染について伺っています。
こちらでは、音声で聴いていただけますので、是非、どうぞ♪

http://seiko-masuoka.seesaa.net/category/11158807-1.html

 


 

東京・吉祥寺でマクロビオティックの教室「オーガニックベース」やカフェ「ベースカフェ」を主宰していらっしゃるマクロビオティックインストラクターの奥津典子さん。何を隠そう、私は吉祥寺の本屋さんで手にした本、「オーガニックベース マクロビオティックと暮らす」(奥津典子著 ビジネス社)がきっかけで奥津さんを知りました。本を半分も読まない内に、取材のアポを取って~と、ディレクターに電話していたのです。
この本には、読み応えたっぷりのマクロビ情報がいっぱい!!かといって、決して、こ難しい理論が長々と書かれているわけではなく・・・(正直に申します。マクロビオティックって妙に難しそうで、理屈っぽい人がハマるものっていう先入観を持っていたものですから・・・ごめんなさい、謝ります。ペコリ)・・折に触れて必要な情報を確認するべく、傍に置いておきたい一冊になりました。

さて、取材で奥津典子さんに伺ったことの一つが、マクロビオティックには制限が多そう!食べない物とその理由について。
ところが、制限や戒律があるのではなく、玄米菜食を基本とした生活をしていると食べたくなくなる物があるのだとか。胃腸に負担が掛かったり、体調を崩したり、苛々する・・・以前はストレスや体質のせいにしていたものが、実は食べ物のせいだったと解ってくると、自然に食べたくなくなるというのです。制限されているわけではなかったんですね。

例えば、お肉や牛乳、卵などの動物性のものは、体に溜まる脂肪分が多い。これを溶かす為に本能的にお酒が欲しくなる、又、火照るので体を冷やす砂糖やジュースが欲しくなる・・・。ホルモンのバランスも乱れる・・・。
野菜なら何でも大歓迎というのではなく、そもそも熱帯原産の野菜や果物は、体を冷やしてしまう。ジャガイモもその一つで、胃腸に負担が掛かったり、頭がボ~ッとしたり、鼻が詰まりやすくなったり・・・。

食べた後に、こんな症状に見舞われて後悔するうちに、やがて食べなくなるというのが実情なのだそうです。・・・なるほど~!!

マクロビオティックで育った子供は穏やかで夜泣きしない、安定しているので転ばない、便がべとつかないので布オムツでも快適だし洗濯もラク。
介護の必要なお年寄りにも、マクロビオティックをお薦めしたいと奥津さんは言います。栄養面は勿論のこと、オムツも布オムツの方が肌に優しいですし、介護者の負担も軽くなりそうです。

オーガニックベースに通ってくる生徒さんが、どんどん綺麗になって来るそうです。皮膚のべとつきが無くなり、シミが取れ、プックリしていた鼻がすっきり、唇のあれが無くなって、むくみも無い・・・・う・羨ましい限りです!!

厳密になんて無理だけど、やれることからやってみる!こだわるべきところと弛めるところを作る、昨日は体に良くないと知っている物を食べちゃったけど今日は玄米菜食・・・そんなアプローチで良さそうです。奥津さんが語るマクロビオティック、とてもソフトでとても魅力的でした。

オーガニックベースのホームページ
http://www.organic-base.com

 


 

私の健康番組には、なくてはならない人の一人、それが植松光子先生です。西洋医学の薬剤師さんであり、中国政府認定国際中医師試験に日本人女性として始めて合格した、「東洋医学の名医134人」にも紹介されている先生です。ご自身のお嬢さんが酷いアトピーだったことから、漢方との出会いがあったと伺いました。だから、光子先生は患者さんの気持ちや体調の変化に、まるで包み込むように対応されるのですね。素敵なことです。

だって、病院や薬局で症状について話す時に、型通りの質問をする先生より、どうしてそうなったのかを探ろうとしてくれる先生に出会えるだけでラクになった気がするではありませんか!?

漢方では、症状を抑えるのではなく、その人その人のタイプにあった薬を見つけて根本の解決を目指します。
例えば、花粉症と一口に言いますが、花粉症は免疫病なので、免疫力が弱ってきたときに発症したり症状が悪化したり・・・。特にアトピーの人は、花粉症になりやすく、酷い場合には、顔や手など出ているところに花粉が当たってブツブツと赤い発疹が現れるなんていう症状も見られるそうです。

そもそも、人には元々の体質があり、どちらかの方向に傾いていたりします。その傾きが酷くなった時に、まさにツッカエ棒となって補正し、真っ直ぐに立たせようとするのが漢方薬!ところが、その方向を間違えたツッカエ棒では、更に傾かせてしまったり、あるいは、あらぬ方向に傾かせてしまったり。

だからこそ光子先生は、漢方では、どちらに体質が傾いているのかを見定める為に、舌を観察すると仰います。健康な人の舌は、しっかりして薄いピンク。胃腸や筋肉が弱く冷え体質の人(花粉症の人に多い)は、舌の縁がフニャフニャしている。一方、花粉症でもアトピーの人の中には、熱がこもった赤い乾いた舌の持ち主もいるとか。
こうした観察や問診によって、その人にあった漢方薬が処方されるのですね。

体質や、食事については、先生の著書「アトピーは中医学と薬膳で治す」(二見書房)をお読み下さい。アトピーの人のみならず、健康に自信のある人にもお奨めです。

ウエマツ薬局のホームページ
http://www.kanpo-bijin.com/

 

 


 

ホメオパシー、レメディー・・・まだまだ耳慣れない言葉かも知れません。同種療法とか類似療法と訳されているホメオパシーは、ギリシャのヒポクラテスの時代からあった考え方を、18世紀末、ドイツの医師ハーネマンが確立した医療体系の一つだそうです。そのホメオパシーで使う薬がレメディーといわれるものです。何だか、以前から妙に気になっていたので、好奇心を満足させるべく専門家に教えを請うことにしました!

赤坂ロイヤルクリニックの渡辺順二院長は、西洋医学のお医者様でもあり、日本人医師として始めてのホメオパシーのお医者様でもある方です。
渡辺先生によると、ホメオパシーは日本の漢方に匹敵するほど欧米ではポピュラーなもので、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、インド、南米、韓国では国の認可を得た薬としてレメディーが使われているというのですから驚きますね。

では、ホメオパシーの世界では、どのような処方が行われるのでしょうか?これが、又、驚きなのです!例えば、不眠症の人に、コーヒーを投与するというのです!!コーヒーといえば、頭が冴えて眠れない成分を含んだものではありませんか!!!
そうなんです。ホメオパシーでは、ある症状を緩和するために、同じ症状を引き起こす成分を極限まで薄めたものを用いるのだそうです。30㏄を100倍に薄めて、そのうちの30ccを更に100倍に薄める・・・・という作業を30回繰り返す。・・・・つ、つまり、0が60個並んだ・・(でいいんですよね???)・・・倍に薄めた、僅か、太陽系に1滴垂らした程度の濃度の成分を投与することで、症状の後押しをして自然治癒力を高めるのだそうです。

勿論、聞いてみました。そんなに薄かったら成分なんて無いも等しいではありませんか!ところが、極限まで薄めただけであって、「無」ではないからこそ、体が反応するのだそうです。ふ・不思議ですぅ~っ!!

赤坂ロイヤルクリニックでは、問診にとても時間をかけて、症状の原因や症状が出るきっかけを探ることから始めるそうです。それが掴めたら、2,000種類以上あるといわれている治療薬の中から合う薬を選んでいく訳ですね。

ホメオパシーが効く人効かない人は、当然あるそうです。こんなことは信じられないと考える人には、まず効かないような気もしますよね。
それに、こんなご時世ですから、怪しげな・・・儲け主義の所もあるに違いありません。折角辿り着いた代替治療なのに、心無い人たちによって不信感を持つなんて事にならなければいいなぁと願うばかりです。
渡辺順二先生のように、子供の頃、ご自身がホメオパシーによって辛い症状を克服することが出来たという経験から、純粋に患者さんの為に取り組んでいらっしゃる先生と出会えるといいですね。

赤坂ロイヤルクリニックのホームページhttp://homoeopathyclinic.room.ne.jp/