震災後の番組取材は、出来るだけ、被災地の皆さんへ・・・また、被災者の皆さんを思う方々へお届けしたいという気持ちを持ち続けています。
ナカナカ、この取材記が前進しないので申し訳ないのですが・・・。

今日は、震災直後から、被災地のアレルギーの子供たちへアレルギー対応食を届けていらっしゃる、NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークの専務理事・事務局長でいらっしゃいます、赤城智美さんに伺ったお話をご紹介します。

赤城さんとは、数年ぶり・・・前回は、わざわざスタジオまで足を運んでくださったのですが、お忙しいさなか・・・、今回はお電話でお邪魔しました。
地震直後の被災地は、健康な方でも満足に食べる物も無く、風邪などの感染症が流行るなど、免疫力の低下が心配される状態でした。ましてや、何でも口にすることができないアレルギーの子供たちを育てている保護者の方々のご苦労やご心配は、いかほどだったでしょう!!
アレルゲンとなる物を口にしてしまうと、命の危険に晒されてしまう子だっているのです。ですが、全ての人々にアレルギーの知識が充分にある訳ではありません。避難所でのあるお母さんの様子を、赤城さんが教えてくれました。

「避難所では、子供を抱えたお母さんは、それでなくても周りの皆さんの邪魔にならないか、動き回ったり、泣いたりする子供たちを疎ましいと思う方がいないか、大変気を遣うものです。
そんな集団生活の中で、『子供に何でも食べさせないと駄目よ』とか、『神経質にならなくても、食べさせてみれば食べるものよ』などなど・・・決して悪気はなく、むしろ親切で声を掛けてくださる方が中にはいらっしゃいます。最初は、何とか穏やかに過ごせても、おなかを空かせた子供が泣くケースが増えてくると、周囲の方々もお母さんも、苛ついてくるのは当然ですね。
周りには『依怙地な母親』としか映らなくなってくるお母さんは、いたたまれなくなって避難所を出てしまった!ということもあるのです。」

赤城さんたちが、被災地へアレルギー対応食を届ける場合、おおよその避難所に割り振って・・・という訳にはいきません。こればかりは、何処にいらっしゃる誰々へ!!と、ピンポイントで届けなければ意味がないのです。命に関ることなのです。
そこで、ボランティアからボランティアへ・・・手から手へ・・・確実に、命を紡ぐ食事を待っている人に届けるという作業が注意深く行なわれました。これに関しては、インターネットの時代だということで、随分救われたと赤城さんは言います。
信頼できるボランティアを、インターネットを通じて探し、何度も何度もメールをやり取りして信頼関係を気づき、こちらの想いとあちらの情熱を確認しあいながら、アレルギー対応食が届けられたといいます。

今回の震災は、あまりにも被災地が広範囲に渡った為に、困っている方々の声を充分に拾い上げることができなかった為、アレルギー患者さん達が頼りそうな被災地の病院を予め洗い出し、対応食を送り込むという支援も行なったそうです。

色んな方々が、色んな形で助け合おうとした日本!!
この国を守って行きたいっ!!という気持ちが、強くなっていきますよね。

さて、この電話取材に応じてくださった日の赤城さん、実は、ぎっくり腰
で痛みを堪えていらっしゃいました。もう、良くなられたかしら?
「メーカーから送られてくるアレルギー対応食を収める倉庫を借りる資金が足りなくて、解約したんです。だから、今は、廊下に山積になっています。そんな中で、バタバタしているものだから・・・・気づいたら・・・。」
我が身を省みず、寝食も忘れて走り続けているに違いない赤城さんをはじめとする、アトピッ子地球の子ネットワークのスタッフの皆さん。きっと、まだまだお忙しい日々をお過ごしのことと思います。頑張ってください!

被災地への義援金、様々な形で寄付が募られています。もしも、次は何処に・・・!?と考えていらっしゃる方がおいででしたら、こんな活動をしている団体への支援も、立派な被災地支援になります。是非、ご検討下さい!

先ずは、ホームページをごらん下さい。
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク
http://www.atopicco.org/


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