皆さんは、医師の診断や治療に対する説明に疑問を持ったり、検査費用や医療費に不満を感じたことはありませんか?
つい最近、ある検査を受けた知人が、入院していないにも拘らず、入院費と差額ベット代金まで支払って帰ってきたという出来事がありました。彼は、納得できないでいるにも拘らず、今後のことを考えて医師と気まずくなるのは嫌だから、病院に掛け合うことは出来ないと弱腰です。

こんなモヤモヤを抱えていたからでしょうか?書店で導かれるように手にしたのが、「『病気の値段』の怖い話」(講談社+α新書)・・・著者は、有村英明さんです。自分の身を守るのは自分、病気と向き合うために、どんな医師やどんな病院を選ぶべきなのか、様々なヒントが散りばめられています。
勿論、番組に登場いただきたいッ!早速、取材を申し込みました。

有村さんは、1999年に三男の勇貴君の心臓移植手術の為に渡米。しかし、残念ながら、ドナーが現れず勇貴君は亡くなってしまいます。
条件さえ揃えば助かる可能性があるのに、日本国内では、小さい子供の臓器移植については、その手立ても無い。日米の医療現場で、患者の家族として、思うこと感じたことは、私達の想像をはるかに超えるものであったに違いありません。
有村さんは、2000年にNPO法人「日本移植支援協会」を立ち上げたり、医療コンサルタントとして医療モール設立に尽力するなど、幅広い活動を展開していらっしゃいます。

さて、有村さんにダイレクトに伺ってみました!
「医師の能力に優劣はありますか????」
「ううぅ~ん、言い辛いけど・・・・ありますっ!!!」
「やっぱり!??」

著書にも書かれていますが、高い学歴を持つ医師は、やはり相当勉強しているそうです。
例えば、偏差値の高い東大医学部の学生は、国家試験のギリギリまで大学内の専門科目の試験があり、幅広い勉強を強いられています。しかし、偏差値の低い大学の医学部では、丸々1年間をかけて国家試験対策に充てるとか。
結果、大きく偏差値の違う大学の国家試験の合格率は、概ね80%でどちらも変わらないというのです。医学を広く深く学ぶことを目的として勉強するのか、国家試験に合格するためだけに勉強するのか・・・。
もしも、良い病院や信頼できる医師の当てがないならば、知識と思考力が必要な内科医にかかる際には、偏差値の高い大学出身というのが目安になりうるという訳です。

勿論、例外はあります。ハイレベルな大学出身者でも努力を惜しむ医師はいるでしょうし、低い偏差値の大学出身者でも高い見識や技術の持ち主は沢山います。
又、人間性は偏差値には関係ありません。医師としての立ち位置や患者との相性も大事な大事なポイントです。

この他、儲け主義に走った病院が、無用な検査を行なったり、薬を多く処方したり・・・患者の立場で知っておきたいことが満載のこの本、悪い病院を見つけ出すためではなく、自分にとって良い病院を見つけるための参考書にしたいと思います。
皆さんも、是非、一度読んでみてください。

 

 


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