頭痛・めまい・自律神経失調症・パニック障害・鬱症状・ムチウチ・更年期障害・慢性疲労症候群・ドライアイ・多汗症・胃腸障害・血圧不安定症・・・一見して、何の脈絡も無い病気の羅列に見えますが、実は、全て同じ原因で不快な症状が現れているかもしれないのだそうです。

今回は、「慢性疲労は首で治せる!」(角川oneテーマ21)、「首を治せば病気が消える」(ワニブックス)などの著者であり、あの野球のバッターが被る耳当て付きヘルメットの考案者、そして、全身用CTの開発に携わっていらっしゃったという、脳神経外科医の松井孝嘉先生にお話を伺いました。
耳当て付きヘルメットは、1973年の作品。実験では、巨人軍の選手の協力を得て、バッターボックスのど真ん中に立たせたダミーに向けて、堀内恒夫、高橋一三投手などが球を投げるけれども20球に1球ほどしか当たらず、見るに見かねた王貞治選手が投げると、スピードは無かったが当たる確率が高かった・・・なんていうエピソードも聞かせていただきました。
側頭部は、とても弱いところであり、重要な動脈が通っている所。ここを保護することで、当時、毎年、高校生を中心に数人がデットボールで亡くなっていたという不幸を回避することができる様になったのだそうです。

さて、松井先生は、ムチウチの研究中に、首の筋肉の異常が、自律神経失調症を引き起こすことに気がついたと仰います。頚椎のゆがみでもなく、骨の異常でもない、脊髄の問題でもない!筋肉の異状によって上記のような病気が引き起こされているというのです。

先生の著書を拝見して、首の異常が自律神経失調症を引き起こすメカニズムが書かれていませんでしたので、そこを詳しく教えていただこうと意気込んでインタビューに臨んだのですが、実は、先生にもそのメカニズムについては判っていないのだそうです。これから、解明していかなければならない課題だと仰っていました。
ただ、首に異常があると体の不調を引き起こすのは明らかであり、1978年から2005年までの時間を費やして完成させた首の治療法で、心の症状と体の症状が解消されるのも事実!

ただ、松井先生の治療が受けられるのは、東京、神奈川、埼玉、兵庫、香川、宮崎・・・と限られています。
そこで、自分で出来る対処法について伺ってみました。先生の著書にも詳しく書かれていますが、
*首を冷やさない。
*首の筋肉の使いすぎに注意する。
*同じ姿勢でいなければならない時には、15分に1度、30秒間、首を後ろに倒す。
*著書に書かれているネックリラクゼーションのストレッチを行なう。

これまで、どんな検査をしても異常は無いと言われてきたけれども、確かに辛い症状に悩まされている!!という方が、実は、首の筋肉の異常から来ている不定愁訴だと判明したら、少し光が差し込んでくるかもしれません。
首の凝りをマッサージでほぐせば良いというような簡単なものではないそうですが、先ずは、先生の本を読んでみてください。

何を隠そう、こうしてPCに向かっている間も首や背中の凝りが辛い私にとっても、首をケアすればラクになるのかもしれないと思うことは、一条の光なのです。
この記事の更新がすんだら、蒸しタオルで首の後ろを温めてみよう!・・・とか、コンニャクを15分ほど茹でてタオルで巻いて患部に当てる温湿布をしてみよう!とか・・・ちょっと、ワクワクしているのです。


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