「自分の体は自分で守る!」今回、取材に応じてくださった漢方・薬用植物の研究に力を注がれている薬剤師、佐藤成志さんは、まず最初に力強く仰いました。確かに、私達は今、あまりにも無防備な生活を送っているのかもしれません。健康健康と口にしながらも、本来健康な体を作るための食事によって、ほかならぬ健康が損なわれているというのですから・・・。

さて、佐藤成志さんは、昭和32年から、自然医学の第一人者・森下敬一博士の御茶ノ水クリニックで慢性病患者の食事改善を指導、63年に茨城県竜ヶ崎市で自然薬方研究所・漢方薬局「薬方堂」を設立されました。そんな佐藤成志さんは、「我々は、自分の食性を知ることが大事」だと仰います。
「人間以外の動物は食性を守っている。コアラはユーカリの葉しか食べないけれども、そのユーカリでさえも何十種類もある中から決まったものしか食べない。草と藁しか食べない牛に肉骨粉を食べさせたから心身ともに狂いが生じてしまったでしょう!?。
人間だってそうです。そもそも人間の歯からみて、穀物を砕く歯は60%、肉を千切る歯は12.5%しかありませんよ。この犬歯、牛や羊にはありません。牝の馬にも無い、牡の馬にはある・・・。このように、歯を見ても何を食べる動物なのか、食性が判る様になっているんです。」

さらに、「そもそも日本人は、農耕民族、明らかに狩猟民族である欧米人とは食性が違います。腸が4~5mしかない欧米人と違って、5~6mもある日本人がお肉を食べ過ぎたら、腸の中で腐ってしまう。これが病気のもとになるんです。」
なるほど!本来食べるべきではない量のお肉を食べたから、病気へと向かってしまう訳です。それが解る具体的なデータを示してくださいました。
「昭和30年から60年の30年間に、日本人の食生活が恐ろしく変わりました。1年間に1人が食べる穀物の量が、150キロから100キロに減り、お肉が8倍、乳製品が6倍、油は2.7倍に増えたのです。同じ時期に、ガンは5倍、高血圧が8.6倍、糖尿病が5.1倍、脳血管障害においてはもっともっと増えた・・・。」
もはや、食事が変わって病気が増えたというのは、素人目にも明らかというしかありませんよね?食性に合わないものを食べることによって、体の中でバランスの狂いが生じるということを納得せざるをえません。

このように、食事の大切さを説く佐藤成志さんの薬方堂には、様々な病気で苦しむ方々が訪れるそうです。お医者さんに見放されたガンの患者さんも・・・。どんな場合も、先ずは正しい食事と水から。さらに、それぞれ個々に応じて葉緑素・胚芽・酵素・そして時には薬草の力も借りる・・・これが、自然治癒力を高めていく手法なのだそうです。

まだまだ伺いたいお話は沢山!!又、是非是非聞かせてくださいねとお願いして、今回の取材を終えました。

 


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