栄養医学研究所々長・佐藤章夫さんは、米国で臨床栄養士、ホリスティック栄養士などの資格を取得された栄養の専門家です。
実は、私は前々から、「常に妊娠状態にさせられた乳牛から絞られる、女性ホルモン一杯の日本の牛乳を子供達に、特に前思秋期の少年に飲ませるべきではない!!」という主張に注目していました。牛乳を子供に飲ませないというのは、母親としてはまだまだ異端的な存在で、かなり勇気のいる事です。ですから、そうした母達の支えとなるためにも、こうした専門家達の情報発信はとても有難い!のです。

さて、牛乳論争などに一石を投じる佐藤さんは、とてもロジカルでクールな方のように想像していましたが、電話取材に応じてお話くださる佐藤さんの声はとてもソフトで、ナカナカの紳士。緊張気味だった若いスタッフもホッと胸を撫で下ろしたのを、聖子は見逃しませんでした。

では、今回、伺ったお話をかいつまんでご披露いたしましょう。
我々の体は60兆個とも言われる天文学的数字の細胞から成り立っています。つまり、我々は、60兆人の子供を養っていると考えるべきだと佐藤さんは仰います。この中の僅か千人や一万人の子がグルメであっても、体に影響は出てきませんが、大多数の子(細胞)に正しい栄養を与え、正しい知識を授け、正しくしつけないと、子供達は育っていきません。
なるほど!我々には、60兆人の子供を養う義務があるのですね。そのように考えると、今食べようとしている食事が、いかなる影響を及ぼそうとしているのか、無関心ではいられません。

そもそも、日本には食事に関するとても素晴らしい習慣がありました。食を愛でる習慣です。素材や調理の特徴を生かした器にこだわり、食事をする空間の環境にこだわる・・・雪見障子越しに四季の美しさを愛で、食材の美しさを愛でる・・・。
又、今となっては古き良き時代の朝の風景・・・、目が覚めたときに聴こえてくる、お母さんが台所で包丁を使うまな板のトントンという音、漂ってくる美味しそうな香り・・・。
こうした五感を刺激する行為こそが大事なのだと、佐藤さんは仰います。咀嚼によって物理的な分解をするだけより、はるかに素材の栄養吸収が高まるのだと。五感を刺激することで、体が食事の準備状態に入るのだそうです。
良いものを食べることだけにこだわりがちな今の健康ブーム、食事行為について考え直す必要があるのかも知れないと、佐藤さんのお話を伺って思いました。

子供達にできるだけ多種多様の素材を食べさせて欲しいとも、佐藤さんは仰います。例え、たった一度でも食べたことがあれば、脳の潜在意識の中に摺り込みが行われる筈だと。すると、いついかなる時に何を食べればよいか、体が教えてくれるのだというのです。
??私が首を傾げそうになった時に佐藤さんは仰いました。アレルギーだって摺り込みでしょ!?自分にとって異物であると摺り込まれているから、発疹という形で出そうとしたりする負の摺り込み。正の摺り込みもある筈ですよね。今、何を食べれば体がラクになるかを潜在的に理解するという正の刷り込みもあるのです。

佐藤章夫さんの著書には、
「子供を勝ち組にする食事学」(主婦の友社)
「サプリメントガイド」  (主婦の友社)などがあります。
これからも、ますます佐藤さんの発信する情報に目が離せないと思う聖子でした。

栄養医学研究所のホームページ
http://www.nutcns.com/ 

 


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