私の健康番組には、なくてはならない人の一人、それが植松光子先生です。西洋医学の薬剤師さんであり、中国政府認定国際中医師試験に日本人女性として始めて合格した、「東洋医学の名医134人」にも紹介されている先生です。ご自身のお嬢さんが酷いアトピーだったことから、漢方との出会いがあったと伺いました。だから、光子先生は患者さんの気持ちや体調の変化に、まるで包み込むように対応されるのですね。素敵なことです。

だって、病院や薬局で症状について話す時に、型通りの質問をする先生より、どうしてそうなったのかを探ろうとしてくれる先生に出会えるだけでラクになった気がするではありませんか!?

漢方では、症状を抑えるのではなく、その人その人のタイプにあった薬を見つけて根本の解決を目指します。
例えば、花粉症と一口に言いますが、花粉症は免疫病なので、免疫力が弱ってきたときに発症したり症状が悪化したり・・・。特にアトピーの人は、花粉症になりやすく、酷い場合には、顔や手など出ているところに花粉が当たってブツブツと赤い発疹が現れるなんていう症状も見られるそうです。

そもそも、人には元々の体質があり、どちらかの方向に傾いていたりします。その傾きが酷くなった時に、まさにツッカエ棒となって補正し、真っ直ぐに立たせようとするのが漢方薬!ところが、その方向を間違えたツッカエ棒では、更に傾かせてしまったり、あるいは、あらぬ方向に傾かせてしまったり。

だからこそ光子先生は、漢方では、どちらに体質が傾いているのかを見定める為に、舌を観察すると仰います。健康な人の舌は、しっかりして薄いピンク。胃腸や筋肉が弱く冷え体質の人(花粉症の人に多い)は、舌の縁がフニャフニャしている。一方、花粉症でもアトピーの人の中には、熱がこもった赤い乾いた舌の持ち主もいるとか。
こうした観察や問診によって、その人にあった漢方薬が処方されるのですね。

体質や、食事については、先生の著書「アトピーは中医学と薬膳で治す」(二見書房)をお読み下さい。アトピーの人のみならず、健康に自信のある人にもお奨めです。

ウエマツ薬局のホームページ
http://www.kanpo-bijin.com/

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です