長い長いお休みを頂いてしまいました。本当に久し振りの更新です!
勿論、番組の為の取材は沢山してきました。よって、この取材記のネタも沢山溜まっているのですが・・・・とりあえず、それらについては、いずれゆっくり・・・、この緊急取材記からお届けしなければ!!!

この豊かだと思い込んでいた日本で、こんな信じがたい災害に見舞われて人間の非力に愕然とする日が来るなんて・・・本当に思いもよりませんでした。
被災者の皆様に、心からお見舞い申し上げます。どうぞどうぞ、心が折れてしまわれませんように、明日への希望を見失われませんように!!
そうして、被災地を想って胸を痛めていらっしゃる方々に、一日も早く安堵の日が来ますように!!一緒にお祈りさせていただきたいと思います。

私が出来ることの一つに、情報収集と情報提供がありますっ!そこで、こんな時に、まだまだ物資が不足している被災地でも、被災地から遠く離れて肉親や知人友人を心配していらっしゃる方々にも活用していただけるテーマをと考えました。そこで、真っ先に思い浮かんだのが、整体指導 きらくかん(東京都八王子市)の整体指導師・奧谷まゆみさん!
これまでも、自分の身体をどうすればよいのか、季節の移り変わりに添ってどうケアすればよいのかなど、自分の身体への自分のアプローチの仕方を沢山教えていただいてきました。
今回、投げ掛けた質問はこれです!

「日本中の人々が、大きなストレスを抱えています。整体では、ストレスが及ぼす身体への影響をどのように捕らえていますか?また、軽減の仕方や対処法を教えてください!」

奥谷さんの声を伺うだけで、元気が出るから不思議です。本当に、包容力がある♪こんな風に、人に安心感を与えられる女性に私もなりたい・・・。

さて、以下、奥谷さんのお話です。

「先ず、今回の震災の現段階では、2通りのストレスがあります。
一つは、実際に避難所で生活していらっしゃる方々のストレス。皆さんのストレスはとても大きいのですが、目の前の実態に対するストレスです。悲しみに対するストレス、寒さに対するストレス、物質が不足していることへのストレス・・・対象が極めてはっきりとしています。
一方、もう一つのストレスは、被災地以外で被災者を思っていらっしゃる方々のストレス。こちらは、実態がはっきりとしていない、漠然としたストレスです。想像すればするほどストレスは限りなく大きくなっていきます。何をどうして良いかも解らない・・・。
後者の方は、先ず、TV画面から離れてください。気持ちを切り替えましょう。これ以上、ストレスを大きくしないことが大事です。

緊張・ストレスは、筋肉を硬くします。首や肩や背中が凝り固まってしまうだけではありません。内臓まで硬くなるんです。内臓だって、筋肉で出来ているんですから・・・。
緊張が長く続くと便秘になります。腸が、上手く動いていないのです。腸に限らず、身体に不調が起こるのも頷けますね。

では、どうすれば良いか!!?
直ぐに出来る方法が、3つあります!

①自分の身体を触る!
これは、我に返る作業であり、自分を肯定する行為です。リンパや血液の流れが良くなる、つまり代謝が良くなるのです。自分を触る、撫でる、擦る・・・こうした行為で、自分を落ち着かせましょう♪
勿論、周りの人にしてあげるのもOK♪♪誰かに肯定してもらう行為であり、物理的にも身体がほぐれてくるのです。素敵ですね。

②動く!
ストレスで身体と脳のバランスが悪くなっています。散歩するのが一番良いのですが、動けない時には、手足のグッパーグッパーだけでも充分です♪身体の先端を動かすことによって、バランスを取り戻しましょう。

③四股を踏む!
ちょっとビックリしますね!?でも、ストレスで気が上がっている時に四股を踏むと、とても落ち着きます。まさに気持ちが舞い上がっている時に、有効なのです。お相撲さんが取り組みの前に踏む四股、単なる儀式的な所作ではなかったのですね。」

ストレスに押し潰されそうになった時、先ずは試してみてください。
是非、皆さんの大切な方々にも教えて差し上げてください。

引き続き、冷え対策・体内に取り込まれてしまった毒素を排泄する方法・免疫力を上げる方法についても伺っています。
明日、ご紹介いたします。必ず・・・。

整体指導 きらくかん のHP
http://www.kiraku-kan.com/top.html


東京の北千住の商店街で一際活気を見せる杉本青果店の杉本晃章さんは、八百屋一筋44年、八百屋のカリスマと言われるおやじさんです。なんせ(財)食品流通構造改善促進機構(長っ!ふぅ~っ。農林水産省の管轄です。)からおくられた「匠」の称号を持つ人ですから、正真正銘のカリスマなのです。

それにしても、生鮮食料品店の全国コンクールなんてあるんですね!?
他店とは違う取り組みをしている小売店を、20人ほどの審査員が全国を調査して回るのだそうです。実際に、杉本青果店さんには、3回ほど、経営の専門家やディスプレーの専門家などの来店チェックがあったそうです。

それはともかく、杉本さんが野菜を語り始めると、それはもう愛情の深さがヒシヒシと伝わってきます。
「新鮮で美味しいよ!とだけなら、誰にでも言える。でも、新鮮なだけで野菜が美味しい訳ではないんだよ。例えば、きゅうりには何百という品種があるんだ。しかも、きゅうりの旬は~なんて、一言では言えない。産地によって、盛りの時期は違うからね。旬が動くんだよ!これを産地リレーと言うんだ。だから、細かい産地表示が必要なんだね。

新鮮でも、盛りを過ぎた産地の野菜は固くて味も落ちてくよ。大型店のセール品が産地リレーの終わった採りたてきゅうりだったら、新鮮だけど美味しくは無いよね。
だから、八百屋は、どうして美味しいのかが説明できなくては駄目なんだ!」

「要するに、大量仕入れによる低価格で販売する大型店舗には価格では敵わない。でも、1割高いけど、3割美味しければ、お客さんは買ってくれるんだ。どれだけ愛情を持って熱く伝えていくか・・・・お客さんは、納得して食べると、更に美味しく感じてくれるんだ!」・・・この考えが、杉本さんの活動の源です。

この情熱を、若い世代を育てることにも注いでいらっしゃいます。2代目3代目の八百屋の跡継ぎを、お客さんに説明できる人材に育成しようと、八百屋塾なる研修講座も開いています。
実際に仲間と関東近郊の農家さんを巡って、珍しいその地ならではの品種を探したり、美味しい味を求める活動も怠りません。

そんな杉本晃章さんの野菜への想いがギュッと詰まった本が出ています。
「あなたは本当に美味しい野菜を食べていますか?」(竹書房)
野菜をどう選ぶか、どう調理するか、いつ買うか、何処で買うか・・・匠ならではのアドバイスが満載の本です。こんな野菜の本を学校の家庭科で使えば良いのに・・・と心から思ってしまいます。

そして、何より、こんな八百屋さんが近くにあったら、どんなに助かるでしょう!?
野菜を愛する熱いおやじさんがいる対面販売の八百屋さんが近くにない方は、先ず、この本を読んでみてください。今日から、きっと、野菜を選ぶ目が変わりますよ!

杉本青果店のHP
http://www.sugimototeruaki.com/


不思議なことに、どうしてなのか全く解らないのに、あっという間に痛みが消える!という現象を自ら体験しました。それが、とても簡単な作業なのです。皆さんも、今、是非やってみてください。ざっと手順を説明しますね。

仰向けに寝て、膝を揃えて立てます。ゆっくりと右に倒してみましょう。元に戻したら今度は左に倒してみましょう。どちらか、痛いところや倒し辛い所がありますか?あれば、どのポイントでどのくらい痛いか確認しておいてください。
次に、痛くない方向に膝を倒します。ゆっくりと・・・一番気持ちの良い所で、グググイっと2~3秒止め、ストンと力を抜きます。気持ちの良い方にだけ、3~4回繰り返し行なってみてください。
さて、これで身体は自然に調整されていると言うのです。試しに、痛かった方に膝を倒してみましょう。
・・・・・いかがですか?あれれれ??すぅ~っと膝が倒れていきませんか?私は、腰に引っ掛かりがあって痛かったところが無くなって、膝がゆっくりと無理なく倒れていったので、それはもう、ビックリしました。

この摩訶不思議な体験をしたのは、仙台市青葉区にあります温古堂さんで!操体法の指導をなさっている橋本千春さんの誘導に任せて、自ら身体を動かしただけなのです。
「痛くないことをすると痛かった方がラクになる、出来る事をすると出来なかったことが出来るようになる!人間は、もともとそういう風に出来ているんです。」

今回の取材記のタイトル「からだの設計にミスはない」、正に、その事を仰っているのです。このタイトルは、操体法の創始者、橋本敬三氏の著書(柏樹社)から頂戴しました。身体に気持ちの良い動きをさせて、日々のメンテナンスをする、身体の歪みを自然に調整していく・・・これが、操体法なのです。

取材させて頂いたのは、その橋本敬三氏の流れを汲む、孫嫁の千春さん。 千春さんが語る敬三氏は、まるで町のお医者様の理想像のようです。

「漁業に勤しむ人たちや田畑を耕す人たちは、日々の生活から身体に歪みを生じ、痛みや不調を感じるようになります。橋本敬三は、自分の学んだ西洋医学では治せないものには、別のアプローチをすることを躊躇しませんでした。按摩や鍼灸などの民間療法家を診療所に招き、自分の患者に施術してもらう・・・自分も習う・・・。医者が頭を下げると、どんな民間療法家も嫌とは言えないので、親身になって教えてくれたそうです。
やがて、身体の歪みを日々調整してゆけば病気にはならないと考える敬三が、どんな人にでも出来る操体法を確立していきますが、その操体法を誰にでも教えたけれども、組織化することは決してしなかった。それぞれが温古堂で習得した操体法を地元に持ち帰り、自分達の経験で+αを加えていけば良い。良い物は自然と残っていくはずだから・・・と。」

それで、操体法は人によって微妙に違いがあるのですね!?原点は、患者さんをラクにしてあげたい、出来るならば病気になる前に改善をと願う医師・橋本敬三氏の操体法なのです。明治生まれのお医者様が、当時、既に予防医学の大切さを訴え、実践されていたとは驚きです。

痛みを堪えて動かすのではなく、気持ちよく動く方に動かしてやることで、痛んでいる方の動きも良くなる・・・・本当に不思議です。
橋本千春さんの「イラスト版からだのつかい方ととのえ方 子供とマスターする42の操体法」(合同出版)
橋本敬三氏の「万病を治せる妙療法 操体法 愛蔵版」(農文協)等を、是非、読んでみてください。自分の体と向き合うきっかけになるかもしれません。


今回の取材先は、宮城県仙台市にあります桃苑堂薬局さん。仙台では、美人の若い薬剤師さんばかりの漢方薬局!と思っていらっしゃる方が多いかもしれません。お店も明るくて、伺った時のBGMは軽快なジャズだったような・・・、何だか素敵な空間でした。
ここを取り仕切っているのは、薬剤師・橋本桃子さん。お名前の桃子さんのイメージ通り、正にソフトなピンクのベールに包まれていそうな、とても可愛らしい方!ですが・・・、実はかなりの勉強家。中国政府認定の国際中医師試験に合格しても尚、勉強熱心。度々中国に行かれたり、東京での研修会にも足繁く通っていらっしゃいます。

さて、そんな桃子さんに、中医学の立場に立った季節ごとの自己管理について伺ってきました。
以下、橋本桃子さんのお話です。

中医学の世界では、同じ病気でも同じ薬を使うとは限らないし、違う病気の人に同じ薬を使う事もあります。・・・つまり、一人一人の体質に合った物を選ぶ、オーダーメイドのお薬を処方するのです。
また、食事と睡眠についてのアドバイスが、とても重要なポイントですし、人間は自然の一部と考えるので、自然と調和して生活することが大事。1年中、同じ薬を呑み続けるのはオカシイですね。季節に合った生活をし、その都度、薬を選択していきます。

さて、季節的には、木の芽時!木が伸びやかに成長するように、も抑制されることを嫌います。だから、気が滞らないことが大切なのです。気の流れを良くする補助が必要なのです。
気の流れを良くする薬もありますが、なんと、良い香りを嗅いでホッとするだけでも治療になるんですよ。

は、消耗しやすい季節なので、十分に栄養吸収が出来るように胃腸に負担をかけない食事が求められます。なまもの・甘い物・脂っこい物・濃い味の物・辛い物・刺激物は、避けたいですね。

は、乾燥してきますので、乾燥を嫌う肺に注意が必要です。潤す食べ物には、ユリ根や銀杏があるんですよ。

は、エネルギーを蓄えていく季節です。腎臓を守っていかなくてはなりません。生まれた時から持っているパワーは、腎臓に沢山あるのだそうです。だから、パワーを充電しておくことも必要ですね。

このように、季節によって、自分の体がどうあるべきかをイメージできることがとても大事なのです。自己管理は、自分でしか出来ません。自分で気づいて、勉強して覚えて、そして実践するしかないのです。
例えば、養生の為に、自分の体質に合ったお茶を飲むことも自己管理の一つです。寒い時には、発酵した温かいお茶を!苦味の強い緑茶は、身体を冷やしてしまいます。イライラした時には、薫り高いジャスミンティーを!
ただし、何か特別に目的(治療や体質改善などの)があって健康茶を飲むのであれば、やはり専門家に相談しましょう。その方が、絶対に近道ですし、結果、安くつく事もあります。良かれと思って呑んでいて、体調不良の新たな原因となったのでは大変ですものね。

いかがですか?
確かに、自分の体調に無頓着だというのは、改めなければなりませんね。
どうして不調なのか、どうするべきか、どうしてはいけないのか、何がいけなかったのか・・・・そう自問することが、次の自分の健康へと繋がるんですね!


ご報告しなければならない取材済み情報が溜まっています。m(__)m できるだけ、早いペースでご報告していきますねっ!!今月は、忙しいっ。
では、がん医療に関する新しいアプローチについての情報です。

今年2010年3月に、「一般社団法人 オンコロジー教育推進プロジェクト」が立ち上がりました。名前だけでは、計り知れない活動内容ですが・・・、
①がん医療に関する情報提供事業
②医療者のみならず、患者、家族、一般生活者への教育・啓発セミナー事業
③専門家育成の為のプログラム開発支援事業
④海外留学支援事業
・・・等、がん医療の質を高めて、患者中心のがんチーム医療を確立していこうというものなのです。

では、この社団法人設立における記者発表で伺ってきたことを、ご紹介しますね。

名誉会長:日野原重明先生(聖路加国際病院・理事長)
98歳現役医師の日野原先生、存在そのものが神々しく思えていましたが、開口一番、クールに実情を憂うお言葉が・・。
「この歳をして、こんな所に出て来なければならないがん医療には、ホンワカした夢ではない、燃えるような情熱のDreamが必要なのです!
肺癌をはじめとするがん患者が増加しています。政府・医療従事者からの一方的な方法では対処しきれないのです。自治体を含めて手を尽くした今、エビデンスを持った医療に一般の生活者が参与する必要性を感じています。
私には、ビジョンがある!これが、間もなく100歳を超えようとする私のエネルギーなのです。」

理事長:井村裕夫先生(財団法人 先端医療振興財団・理事長)
日本は、医療先進国だと思っている方が多いと思います。でも、欧米に比べて、もしかすると医療に対する意識レベルはとても低いのかもしれない・・・常々私が思ってきたことは、あながち間違っていないのかもしれない・・・そう感じさせるお話の内容でした。
「胃がんの人100%から、ヘリコバスターピロリ菌が検出されます。一方で、日本人の70%がピロリ菌を持っているのにも関わらず、持っている人全てが胃がんに罹るわけではないのです。
ピロリ菌が見つかると、即、退治!そんなことより、ピロリ菌と癌の関係、罹る人と罹らない人の違いをきちんと解明するべきです。
アジアには、非喫煙者で女性の肺がん患者が比較的多い。これだって解明の必要性があります。
政府の対策は、十分ではない!ある程度、先を見越して医療者と患者、その家族、一般生活者参加型の医療でなければ、医療の問題は解決しないのです。」

常務理事:上野直人(テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンター・乳腺腫瘍内科部門教授)
医師、しかもアメリカと日本を行ったり来たりの超多忙な、それこそ最前線のお医者様が、私達素人の希望を聞きたがっているんです。なんと素敵なことでしょう。
「医療は、情熱と夢!先ずは、語ることが大事です。どんな医療を望んでいるのか表現してください.居酒屋で語ったのでは意味がない!癌医療を、団体としてではなく、個人として語り、共有することが必要です。想いをネットで発信してください。
全く癌を知らなくても、どんな治療を受けたいかを語ってもらえば、医療従事者にはない方向性が出てくるし、全体の活性化に繋がるのです。」

つまり、医療を受ける側が、ただ受身ではいけない!病気について知り、病気と向き合う手段を自ら探り、選択するべきなのです。その為に、専門家の知識と知恵を拝借する!専門性を上手く活用することが大事なのです。
医療従事者も、求められる医療を提供するべく、切磋琢磨が必要です。患者が求めている物が、最先端の治療法だとは限らないかもしれないのです。

オンコロジー・ドリームチーム・プロジェクトの一環として、マイ・ドリーム活動が行われています。基金に寄付金を募り、皆さんの夢を募集しています。
先ず、我々ががん医療への夢を語り、医療従事者が方向性を探る・・・本当に受けたい医療について語るためには、情報収集も大事、考えることも大事、協力することも協力を得ることも大事!
とにかく、サイトを覗いてみてください。あなたも、がん医療への自分の夢を発信してみませんか?

http://www.oncology-dreamteam.org/


取材記更新が滞っています。取材済みの情報が、随分溜まっています。
m(__)mそれもこれも、クラシックバレエコンクールに挑戦し始めた娘に振り回されて、母の時間が大幅削減!あ~ぁ、もう・・・と溜息の一つや二つも出てきそうです。
そんな中、以前、身体に敏感なバレエダンサーが、どのように季節を感じているのかという取材に応じてくださった橋本苑子さんのページへのアクセスが又、増えています。内容が冬編であったにも拘らず、読んでくださった皆様、ありがとうございます。
http://report.seiko-masuoka.net/?cid=51095
春編を・・と思っている間に、気温の大きな変動を経て、初夏を迎えてしまいました。
そこで、橋本苑子さんに伺う第2弾、春~初夏編をお届けします!(苑子先生、今回もご協力、ありがとうございました。)

寒い季節から暖かい季節に向かう時、数ある身体の変化の中で特筆するべきことは、心と身体のバランスがとりにくいという事!思いっきり動きたいという気持ちとは裏腹に、身体がついてこない・・・発散できなくて、更にバランスを崩してしまう・・・。
冬眠から目覚める動物もこのように感じているのではないかと仰るのですが、ダンサーにとって、筋肉を傷めたりする怪我が多くなりやすい、要注意の時期なのだそうです。これは、ダンサーに限らず、我々全てに当てはまる傾向かもしれません。

実は、これまで幾度か取材をさせて頂いた整体指導師・奧谷まゆみさんも、繰り返し仰っています。
春は、本来、後頭骨・肩甲骨・頬骨・骨盤が開いて生殖器が活発に働く時期。気持ちも、ふわふわウキウキ、多くの動植物が命の誕生を迎える、何だか楽しい時期です。
なのに、現代人は目を酷使し過ぎる為、後頭部も背中も骨盤もガッチガチに凝って、張り付いたようになっている人が多い!動きが悪くなっている人が多すぎる!!身体が、暖かい季節について来ていない訳ですね。

長谷川淨潤氏は著書の中で、骨盤の弾力がなくなると嗅覚が鈍るとも仰っています。折角の春の花の香りも、感じられなくなってしまう・・・、これは、骨盤の働きが鈍っている為、性ホルモンの分泌が少なくなっていることに関係があるのかもしれないとか。
整体の世界では、嗅覚を取り戻す整体法で、不妊症だと思っていた方が妊娠するなんていうこともあるそうです。

さて、しっかりと春の身体になっていない間にも、季節は初夏へと進んでいきます。今度は、胸筋が緩み、胸が開かれて呼吸器が活発になる、新陳代謝も急激に活性化されてくるのだそうです。
春の身体になっていない内に呼吸器系が活発になってくると、身体の準備が間に合いません。喘息の方にとって、初夏~梅雨の時期は発作が多いと言われているのも頷けますね。
動物としての人間の身体は、季節の営みに呼応できないまま、心と身体のアンバランスを強めていくのかもしれません。
大変ですっ!!あるべき状態に身体を緩ませてあげなければ、破綻してしまいそうです。

そこで、橋本苑子さんにダンサーではなくても出来る、ストレッチを考えていただきました。張り付いた肩甲骨を剥がしてあげなくては・・・・。是非、やってみてください。
ただし、決して反動をつけて行なわないこと、ゆっくりと無理をしないこと!筋肉を傷めないよう、気持ちの良いところで止めてください。

Ⅰ後頭部・肩甲骨を緩めるストレッチ
①床に座り、足の裏をピッタリくっつけ、足首の上辺りに手を添える。
②尾てい骨から肩甲骨の下までは、床に垂直にキープしたまま、頭の重さを利用してゆっくりと頭を前に倒していく。
③うな垂れた状態のまま、今度はゆっくりと首を左右に動かし、肩甲骨の周りの筋肉を伸ばす。
④余裕がある人は股関節部分から上体を前に倒していく。
⑤ゆっくりと、元の状態に戻る。

Ⅱ背中全体のストレッチ
①床に座り、足の裏をぴったりつけた状態から、左足だけを横に開脚する。
②右手は耳の横につけて伸ばし、左手は腰の後ろ側に当てる。
③そのまま、開脚している左足の方に状態を倒して、気持ちの良いところで10秒キープ。
④今度はそのまま、猫背の状態になって斜め左前に右手と上体を移動して10秒キープ。
⑤ゆっくりと元に戻り、反対も行う。

いかがですか?
あくまでも、反動をつけた勢いで動かすのではなく、ちょっとずつ、遠くに引っ張っていくようなイメージで試してみてください。
3セットずつやると、ちょっと背中が軽くなったような気がしてきます。
・・・とはいえ、いつの間に身体がこんなに硬くなったのでしょう!?曲げているつもりが・・・倒しているつもりが・・・・娘には決して見せられない不恰好な体勢ですが、少しずつ柔らかくほぐしていきたいと思います。
苑子先生、次は夏編をお願い致しますね(*^^)v

さて、橋本苑子さんのHPはこちらです。

http://www.sonoko.info/


自然食ブームでマクロビオティックを知った方、体質改善を願ってマクロビオティックに行き着いた方・・・、玄米菜食への出会いは、様々かもしれません。ただ、玄米が身体に良いとは解っていても、ナカナカ敷居が高いと感じていらっしゃる方も多いですよね?その原因の一つは、よぉー~く噛まなくてはいけないこと!どうも面倒だと思ってしまう・・・。
ところが、今回取材させて頂いた岡田恭子さんは、「せめて最初の3口だけでも、100回ずつ噛んでみましょう。3口なら、何とか意識して噛めるのではありませんか?」と、おっしゃるのです。はい、3口くらいなら、毎食続けられそうです!
又、「玄米菜食をせめて、3日間、実践してみてください。身体は、変わってくる筈です。3日なら、我慢できると思いませんか?」はい、3日間なら、興味本位でやれそうです。
「欲を言えば、3週間!玄米菜食で3週間乗り切れば、身体は随分綺麗にデトックスされる筈なんですよ。」・・・3日で好感触が得られれば、そのままの勢いで頑張れるかもしれません。段々、その気になってきました。


岡田恭子さんは、1985年から横浜でマクロビオティック自然食料理教室を主宰
!身体の声を聞きながら食を選んでいきましょうと呼びかける言葉に、重みと温かみが溢れています。きっと、子供の頃から病弱でC型肝炎まで患ったご自身が、玄米菜食で健康な身体を手に入れるまでの経験に裏打ちされた言葉だからなのですね!?
病気を克服する一番の要素は、素直な心!だそうです。素直な人というのは、疑いつつやってみる人!疑わずにやってみるのは、お馬鹿。疑ってやらないのは、頑固。疑いつつやってみる、この素直さを持っている人は、きっと良い結果に巡り会えるとおっしゃっていました。

さて、では岡田恭子さんに伺った玄米の魅力について、ご紹介しましょう。胚芽の部分を丸ごと頂く訳ですから、ミネラル・ビタミンはたっぷり!白米の比ではありません。
また、食物繊維が豊富なのも言うまでもありませんね。この中でも、フィチン酸は、体内に溜まってしまった化学物質や毒素などを絡めとって排泄してくれるのだそうです。とても高いデトックス効果が期待できるのです。

例えば、ヘドロのたっぷりと溜まった溝が私達の身体、そこを掃除する箒が玄米とすると、最初は溝の底を掻き出すとヘドロが舞い上がり、溝を流れる水が汚く濁ってしまいます。これがいわゆる、好転反応!一時的に湿疹が酷くなったり、だるさ、病状の悪化などの症状が出ることもあるそうですが、これは、浄化するプロセスの一つだという訳です。
ヘドロを全て掻き出してしまえば、溝も水も綺麗になりますね。身体の中の毒素が無くなれば、体調が良くなるのも頷けます。
ところが、箒は、溝が綺麗になっても掃き続けて綺麗な溝の底を傷つけてしまうこともあります。つまり、毒が無くなった体から今度は必要なミネラルをも排泄してしまう・・・。これが、ミネラル不全という状態!治ったはずの病気がぶり返したり、顔色が悪くなったり、歯の磨耗が進んだり、イライラしたり・・・。必要なミネラルが不足し始めた為に出る症状です。
こうなったら、きっぱりと玄米を止めて、3分や5分搗き米に雑穀を混ぜて食べる方が良いと、岡田恭子さんは仰るのです。マクロビオティックの先生が、玄米にも欠点があると仰るなんて!!はい、とっても驚きました。これは、ご自身の深刻な病状と向き合ってこられた、経験に基づいた食療法だからこその言葉なのだと思います。

ただ、間違ってはいけないのは、玄米によるミネラル不全なんて、よほど厳格な玄米菜食を長年続けてきた人にしか起こらないということ!殆どの方は、今すぐ体の外に出してしまわなければいけない毒を沢山溜め込んでいる筈です。基本は玄米だけど、時々加工品も食べるし、いけないものも食べるという人や、なんちゃってマクロビアンなんていう方は、心配には及びません。出来るだけ玄米でデトックスを続けましょう。

先ずは、岡田恭子さんの著書「ハッピーマクロビオティック教室」や「らくらくマクロビオティック教室」(ともに日東書院)を読んでみませんか?

岡田恭子さんのHPは、こちらです!
http://happymacro-kyoko.com/news/


傷口が乾いてくると、あぁ、治った治ったと安心・・・・それまでは、ばい菌が入らないように丹念に消毒・・・何の疑いも持たず、そういうものだと思っていました。
でも!!これは、19世紀の治療法・・・100年も前の時代の常識なのだそうです。つまり、怪我の治療に関しては、医学の発展は皆無に近い、置き去りにされた常態だったというのです。・・・驚きました。

でも、50年くらい前から、こんな治療法は間違っていると解っていたのだと仰るのは、石岡第一病院傷の治療センター長・夏井睦(まこと)先生です。
ところが、専門家は、権威にかけてもこれまでの説を曲げるわけにはいかない!天動説から地動説に人々がシフトチェンジした時代に、いつまでも天動説にしがみついたのは、天動説を教えてきた学者達でした。これと同じ様に、昨日までの自分の信念や治療法を誤りだったと認めるわけにはいかない専門家達によって、正しい治療法の普及が遅れているというのです。
傷ややけどの治療が一番遅れるのは、大学病院に他ならないと・・・。

そういえば、「コレステロールを低下させる必要はない!」という問題で、富山大学和漢医薬学総合研究所教授・浜崎智仁先生も仰っていました。製薬会社から膨大な研究費を受けている医学界重鎮達が、これまでの定説にしがみつくのは、利益相反よりも「神聖にして犯すべからざる教義」を守らねばならないからではないかと・・・。こうなったら、科学の言葉では議論にならない、とも・・・。

では、これまでの治療法の何が間違っているのでしょうか?
先ず、傷口は消毒しない!
消毒薬は、細胞を殺してしまう。だから、痛いのは当然。消毒すると細菌が減るのは、消毒薬が殺しているのではなく、洗い流しているだけ。なら、そんな危険な薬を使わなくても、水で洗えば良いでしょ!?・・・夏井先生は、笑っておっしゃいます。
次に、傷は乾かさない!細胞は、渇くと生きていけない。だから、これまた、痛いのは当然。かさぶたは、死んだ細胞の塊です。ラップに、白色ワセリンを薄く塗って、患部に当て、軽く包帯を巻いておきましょう。
寒い季節は、毎日1回取り替えること。暑い季節は、1日に2~3回は周りを洗って取り替えましょう。あせもが出来てしまうからね。・・・と、夏井先生、軽く仰います。
それから、傷口から出てくるジュクジュクした液は、身体から出るお薬です。細胞の増殖を促す成分なのだそうです。拭い取るなんて、もってのほか!

いかがですか?これまでの傷の手当ては何だったのでしょう?
夏井先生は、「キズ・ヤケドは消毒してはいけない」(主婦の友社)←(先生ご本人イチオシの著書ですが、入手困難です。)、「さらば消毒とガーゼ」(春秋社)・・・など沢山の本を書いていらっしゃいます。
また、インターネットサイト「新しい創傷治療」では、様々な情報公開をしていらっしゃいます。
やけどで皮膚移植を奨められた患者さんが、通院治療だけで治っていく様子を写真とともに確認することも、夏井先生のお仲間が日本の何処にいらっしゃるのかも知ることが出来ます。
ただ、情報満載のサイトですが、もともと医師向けに立ち上げられたということで、かなりリアルな皮膚の状態が目に飛び込んできますので、ページによっては覚悟が必要なサイトでもあります。要注意!!ですっ。

夏井睦先生のインターネットサイト「新しい創傷治療」は・・・
http://www.wound-treatment.jp/


新型インフルエンザへの警戒心は、いつの間にか縮小傾向?喉もと過ぎれば・・・なのでしょうか!?実際、あれほどマスクだワクチンだ、タミフルだリレンザだと騒いでいたワイドショーも、取り上げなくなりましたね。

やっぱり、騒ぎの有無に関係なく、自己免疫力を高める生活を坦々と送ることが一番大事なのではないかと思います。
そこで、今回は、医療コンサルタントの細川順讃(かずひろ)さんにお話を伺いました。

実は、細川さんをご紹介くださったのは、私のこの健康取材記を読んでくださった呼吸器内科の医師・大国義弘さん!「私の師である細川氏に是非、話を聞いてみてください。」とメールを下さったのです。

お医者様が師と仰ぐ方とは・・・??早速、細川さんの著書「新型インフルエンザに負けない体内環境革命」(メトロポリタン・プレス)を読ませていただきました。
なんとなんと、そこには、新型インフルエンザをはじめとするウィルスから身を守る為に大切なポイントは、食べないこと!つまり、絶食か、葛オンリーの食事!!だと書いてあるではありませんか?
病気の時や、病気になりたくない時には、精をつけなくては・・・とか、栄養を摂らなくては・・・と考えがちです。ところが、無駄な物を食べてはいけないというのです。
では、直接細川さんから伺ったお話をまとめてご紹介しましょう。

細川さんは、ビーカーの中のゴミの混じった汚れた水を例えに、お話してくださいました。
ビーカーに汚れた水を注ぎ続けると、中は汚れたままです。でも、注ぐ水を綺麗なものに変えると、ゴミはやがて、ビーカーから溢れて出て行ってしまいます。綺麗な水を注ぎ続けているビーカーにゴミを投げ入れても、外に流されていくばかりで、ビーカーの中を汚すことはなくなります。
これと同じ様に、身体をビーカーだと思えば、細胞から老廃物を出す排泄のシフトに切り替わった身体には、外からのウィルスが侵入しにくくなるというのです。なるほどぉ~!!
体の負担を極力ゼロにしてやる、つまり、食べることを止め、消化吸収に関わるエネルギーを不要にすると、細胞から出る老廃物を回収して排泄するという排泄のシフトに体内環境がなるわけです。すると、ウィルスは侵入し辛くなるし、入ってこなければ、免疫細胞は働かなくても良いので、守る準備だけをしておけば良いことになります。ますます、免疫細胞は充実していき、結果、免疫力が高まることになるのです。

そこで、完全に絶食することは辛いですし、長く続けることは困難ですので、葛根湯の原料である葛の登場です。
葛は、消化の負担が無く、余分な排泄が無い食物、その上、カロリー原となるだけではなく、体の基本機能を高めたり免疫力を高める効能をもともと持っている!!
短期間で、体内環境を整える為の条件を備えているのが、葛だというわけですね。ただし、本物の葛100%で無ければいけないそうです。市販されている物の中には、本葛粉と表示されていても、原材料を見てみると馬鈴薯が加えられていることも少なくないとか・・・要注意ですね。

こうしたお話を伺っていますと、風邪っぽい時の葛湯って、理に叶っていたのですね!?

どうしても風邪をひきたくないとき、体調が怪しい時、1~2日の間、本物の葛粉を使った葛湯で凌いでみてはいかがですか?塩味、味噌味、梅干し・・・味のバリエーションを変えれば、短期間での免疫力アップ作戦も乗り切れそうです。
最高のデトックスメニューですので、お肌が透き通るように綺麗になったり、湿疹が治まったり・・・なんていうおまけ効果もあるんですって!!

細川順讃さんの情報は、こちらのHPをご覧下さい。

http://seimeiken.com/index.html


頭痛・めまい・自律神経失調症・パニック障害・鬱症状・ムチウチ・更年期障害・慢性疲労症候群・ドライアイ・多汗症・胃腸障害・血圧不安定症・・・一見して、何の脈絡も無い病気の羅列に見えますが、実は、全て同じ原因で不快な症状が現れているかもしれないのだそうです。

今回は、「慢性疲労は首で治せる!」(角川oneテーマ21)、「首を治せば病気が消える」(ワニブックス)などの著者であり、あの野球のバッターが被る耳当て付きヘルメットの考案者、そして、全身用CTの開発に携わっていらっしゃったという、脳神経外科医の松井孝嘉先生にお話を伺いました。
耳当て付きヘルメットは、1973年の作品。実験では、巨人軍の選手の協力を得て、バッターボックスのど真ん中に立たせたダミーに向けて、堀内恒夫、高橋一三投手などが球を投げるけれども20球に1球ほどしか当たらず、見るに見かねた王貞治選手が投げると、スピードは無かったが当たる確率が高かった・・・なんていうエピソードも聞かせていただきました。
側頭部は、とても弱いところであり、重要な動脈が通っている所。ここを保護することで、当時、毎年、高校生を中心に数人がデットボールで亡くなっていたという不幸を回避することができる様になったのだそうです。

さて、松井先生は、ムチウチの研究中に、首の筋肉の異常が、自律神経失調症を引き起こすことに気がついたと仰います。頚椎のゆがみでもなく、骨の異常でもない、脊髄の問題でもない!筋肉の異状によって上記のような病気が引き起こされているというのです。

先生の著書を拝見して、首の異常が自律神経失調症を引き起こすメカニズムが書かれていませんでしたので、そこを詳しく教えていただこうと意気込んでインタビューに臨んだのですが、実は、先生にもそのメカニズムについては判っていないのだそうです。これから、解明していかなければならない課題だと仰っていました。
ただ、首に異常があると体の不調を引き起こすのは明らかであり、1978年から2005年までの時間を費やして完成させた首の治療法で、心の症状と体の症状が解消されるのも事実!

ただ、松井先生の治療が受けられるのは、東京、神奈川、埼玉、兵庫、香川、宮崎・・・と限られています。
そこで、自分で出来る対処法について伺ってみました。先生の著書にも詳しく書かれていますが、
*首を冷やさない。
*首の筋肉の使いすぎに注意する。
*同じ姿勢でいなければならない時には、15分に1度、30秒間、首を後ろに倒す。
*著書に書かれているネックリラクゼーションのストレッチを行なう。

これまで、どんな検査をしても異常は無いと言われてきたけれども、確かに辛い症状に悩まされている!!という方が、実は、首の筋肉の異常から来ている不定愁訴だと判明したら、少し光が差し込んでくるかもしれません。
首の凝りをマッサージでほぐせば良いというような簡単なものではないそうですが、先ずは、先生の本を読んでみてください。

何を隠そう、こうしてPCに向かっている間も首や背中の凝りが辛い私にとっても、首をケアすればラクになるのかもしれないと思うことは、一条の光なのです。
この記事の更新がすんだら、蒸しタオルで首の後ろを温めてみよう!・・・とか、コンニャクを15分ほど茹でてタオルで巻いて患部に当てる温湿布をしてみよう!とか・・・ちょっと、ワクワクしているのです。