埼玉県川越市・ウエマツ薬局の光子先生にお話を伺うのは、もう何回目になるでしょうか?(植松光子先生について、詳しくは前回の記事をお読み下さいね。http://report.seiko-masuoka.net/?cid=13995 )
いつも、気持ちよく取材を受けてくださって、本当に感謝しております。

今回は、家庭でできる薬膳料理について教えていただきました。
薬膳料理というと、ちょっと薬臭い、苦味や渋みをそこはかとなく漂わせた有難ぁ~いお料理というイメージを抱いてしまいませんか?
ところが、漢方的な働きのある食材を使って、「お母さんが心を込めて整える」のが薬膳!なんて言われているんだそうです。つまり、~な症状を軽くしたい!、~な体質を改善したい!・・・そんな思いを込めて作るのが薬膳料理であり、特別なものでもなんでもないのだそうです。

例えば、風邪の引き始めに、鼻水でくしゅくしゅしたり、寒気がした時には、体を温めることが必要です。そんな時には、ネギをたっぷり刻んで、生姜の摺り下ろしをお味噌汁に入れて飲んでみましょう。体が中から、ポカポカして来る筈です。
喉が痛くて熱も出てきた・・・そんな風邪には、鳥の手羽元でスープをとり、春雨と野菜を入れてコトコト。緑豆には、熱を取ってくれる働きがあるそうです。ですから、ジャガイモのでんぷんで出来た春雨ではなく、緑豆春雨を選びましょう。
食欲も無く、気持ち悪い・・・そんな症状になったら、梅干しと赤紫蘇を刻んでおかゆに入れて食べます。赤紫蘇は、立派な漢方薬だそうです。

如何ですか?光子先生に教わった薬膳料理・・・本当にいつものメニューそのものです!!これを、必要なタイミングで食べることで、立派に効果を発揮してくれるのです。

ちなみに、光子先生は、このたび、薬膳サロンを開設されました。著書「アトピーは中医学と薬膳で治す」を読んで、日本中のみならず外国からもやってくる患者さん達に、薬膳料理を振舞ったり、食事指導をなさったり・・・。それでなくても緊張を強いられることの多い患者さん達に、くつろいで欲しいとの想いが込められたサロンです。
(実は、オープンの際にご招待頂いて、伺ってきました。とても明るい、素敵なサロンです。とても美味しい薬膳料理をご馳走にもなりました。美味しいものが体に良いなんて!!なんてなんて素晴らしいのでしょう~っ!)

サロンについて、詳しくはウエマツ薬局のホームページを!
http://www.kanpo-bijin.com/

 

 


 

神奈川県南足柄市にあります丘の上の診療所、緑蔭診療所の橋口玲子先生は、「体にやさしいハーブ生活」(幻冬社)・「ハーブ療法(補完・代替療法)」(金芳堂)といった本を書いていらっしゃる事でも解るように、診療にハーブ療法を始めとした代替療法を取り入れていらっしゃいます。
お医者様が処方するハーブ!!・・・気になります。早速、お話を聞かせていただきました。

健康志向の強い方ほど、薬に頼らないで病気に向かい合いたいと考える傾向があるかもしれません。橋口先生のところにも、降圧剤を止めたいからハーブを処方して欲しいといった患者さんがいらっしゃるそうです。でも、そんな患者さんに、ハーブを処方したりしません!と、先生はきっぱり。
化学薬品が全て危険だという訳ではない、薬で症状をシャープに抑えることが必要な状態もあります。薬を使うほどでは無いけど、ベストな状態でもない、つまりハーブが有効な症状もあるのです。その人のその時の状態によって、どうするべきかを選択することが必要なのです。
例えば、ずっと飲み続けていた降圧剤の代わりにハーブを処方することはありません。でも、いつもの薬を飲んでいても特別なことが起こって、その時だけ更に血圧が上がるなんていう場合には、リンデンというハーブを処方したりすると仰るのです。
つまり、急な軽い不調や、体質的な弱点(冷え性だとか胃腸が弱いなど)、それ程ひどい状態ではない時期の病気などのセルフケアに向いているのが、ハーブ療法なのです。
ハーブは、自律神経のバランスを調整してくれるのだそうです。交感神経と副交感神経のどちらかにだけ働くのではなくて、あるべき状態に整えてくれる・・・何と素敵!!
又、コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインを摂りすぎる人にハーブがピッタリです。きっと、白湯では物足りないですからね。ついつい手が出てしまうカップには、コーヒーや緑茶ではなく、ハーブティーを注いでみてください。

野菜や果物と、薬の丁度真ん中に位置するというハーブ、治療に有効な薬理成分を持った植物です。もっと気軽に生活の中に取り入れてみても良いかも知れません。実際、近頃、風邪気味の子供達にカモミールを中心にブレンドされたハーブティーをせっせと飲ませています。お陰で、風邪気味のまま上手に経過させました!ママが絶対に効くから飲んでごらんって薦めた時点で、子供たちは治り始めるような気がします。我が家は、母も子も、とっても単純~っ!

それにしても、橋口玲子先生の語り口調は、憧れてしまうほど素敵でした。とても理知的な、それでいてソフトで包容力のある・・・うん~ん、緑蔭診療所が近所だったら、病気でなくても日参したくなるかもしれません。

 


 

新潟大学大学院医歯学総合研究科教授の安保徹先生に再びお話を伺いました!といいますのも、これまで、体を温めることこそが健康に必要な条件だと仰っていた安保先生が、「時には、冷やすことも必要なんじゃないかな!?」と言うことにしたと言われるではありませんか!!安保先生に、どんな心境の変化があったのでしょうか? 実は、20億年ほど前の原核細胞(私たちの祖先!?)に遡って考えてみると、そういう考えに至ると仰るのです。 酸素がある状態では生きられなかった原核細胞に、ミトコンドリアが寄生することによって空気の増え続ける地球上で、原核細胞が生きられる様になったというのです。
そうです、殆ど全ての生き物の細胞に含まれているミトコンドリアが、糖や脂肪を燃やす燃料として酸素を使い、沢山のエネルギーを作り出すようになったのだそうです。つまり、ミトコンドリアが生き生きと活動すれば、どんどんエネルギーが作り出されるのです。
この、ミトコンドリアの働きを活発にするには、血液の循環をよくして、栄養やたっぷりの酸素を行き渡らせること。また、およそ37℃の体温が必要です。(低体温だと、ミトコンドリアが十分に働けず、エネルギー不足になります。)
ところが、ミトコンドリアは、細胞分裂を抑制するという働きも併せ持っているのだそうです。ですから、細胞分裂が盛んに行なわなければならない細胞には、ミトコンドリアが少ない!例えば、精子!人間の精子1個当たりにミトコンドリアは100個くらいしかないそうです。(ちなみに、1個の卵子には10万個あります。)
そのうえ、精子は陰嚢にいれて外気で冷やし、ミトコンドリアの細胞分裂抑制という性質を押さえ込んで、精子の分裂を促進させるのだそうです。
だから、健康な男性は程々に冷やされ、時には酸素不足になるような過酷な運動も必要だというわけです。(体調を崩したり、病気の男性は、温めることが必要です!)

一方、女性は、胎児期の間に卵母細胞の分裂を終えてしまいます。生まれた時には、一生分の卵子の数は揃っているわけです。つまり、胎児期にせっせせっせと細胞分裂が行なわれているのですが、哺乳類は胎盤によって酸素分圧を1/5に抑えているので、ミトコンドリアの細胞分裂抑制作用を押さえ込むことができるのだそうです。
だから、生まれてからは、数が揃っている卵母細胞を熟成させる為に、ミトコンドリアを活発に働かせてエネルギーを得る必要があります。だからこそ、女の子は冷やしてはいけないのです!

うん~ん、なるほどっ!!生物の細胞の成り立ちにまで立ち返って考えると、納得!!それにしても、生命の神秘を感じませんか?この、精密な機能を持った体、もっとありがたいと思わなくては。そして、もっと大事に使わせてもらわなくては。
安保先生、今回も目から鱗のお話を、ありがとうございましたっ!!

・・・と、このお話は、もっと早くご紹介しなければならなかったのです・・・。私、増岡聖子が主宰する勉強会・グルパの様子を報告するページ
http://gurupa.jugem.jp/で、「詳しくは、取材記のページでご紹介します。」って、お約束していたのです。・・・お待たせしてしまって、ごめんなさい。

 


 

つぶつぶ(雑穀)料理の第一人者、暮らしの探検家・ゆみこさん(大谷ゆみこさんから改名)に、またまた出演していただきました!といいますのも、ゆみこさんがワクワクする様な新たな計画を打ち出しているのです。詳しく伺ってみたいっ!私の好奇心が、いつものようにムクムクと・・・ジッとはしていられなくなりました。
さあ、その名も『天女講座』!どんなイベントなのでしょうか!?

産む性に生まれながら、男性社会の中で伸び伸びと力を発揮することが出来ない女性達。力を秘めていることにさえ気づいていない女性が、何と多いことでしょう。そんな一人一人が、ゆっくりと花開くように、生き生きと輝きだしたら、どんなに素晴らしい世の中になることでしょう。
女性は、天と通じる天女。天女への目覚めのきっかけが必要です。そこで、既に目覚めてそれぞれの分野で活動を始めた女性達が一堂に会して、講演を行なう!これが、天女講座なのです。

〖 ゆみこさんが、「女性は天女」だと仰ることが、ちょっと、こそばゆくはありますが妙に納得できるのは、私自身が妊娠出産を経験したからかもしれません。
女性は、自分の意志とは関係なく、生を生み出すために身体が刻一刻と変化していきます。まさに、天がプログラミングした神秘に添って、我が身が変わっていくのです。心だって思考だって、それを受け入れて変わらざるを得ません。
赤ちゃんが生まれる前から女性は母になりますが、男性は、目の前に保護の必要な実態を見るまで、実感が湧かないのは仕方の無いことでしょう。
勿論、妊娠出産の体験の有無に関係なく、女性は、産む性特有の天と通じる懐の深さと、豊かな創造力を持っていると、私は思うのです。 〗

さて、ゆみこさんの天女講座:企画第一弾は、11月29日に行なわれます。
整体師の奧谷まゆみさん作家の夏目祭子さんインドの現代木工美術を日本に紹介している内野久美子さんシンガーソングライターのえびはらよしえさん、そして,ゆみこさんが、それぞれの切り口で語る、それこそ何が起こるか解らない一日になりそうです。
是非、日本全国から、11月29日(土)12時~19時、千葉県のオークラアカデミアパークホテルを目指してください。

詳しくは、
http://tsubutsubu.jp/index.shtmlhttp://tsubu-daiko.jugem.jp/?pid=1

実はね・・・この日、司会をさせて頂くことになりました。当日、会場でお会いしませんか?


 

「食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物」(大和書房)を書店で手にしてしまいましたっ!著者は、科学ジャーナリストの渡辺雄二さん。食品添加物関連の沢山の著書の他、共著の「買ってはいけない」や、新刊の「ヤマザキパンはなぜカビないか」(緑風出版)など、ちょっと過激なタイトルに、ついつい興味をそそられてしまいます。
特に、身近な食品に含まれる食品添加物ですから、わが身に降りかかってくる問題です。知っておかなければ、危険に晒されてしまう事があるかもしれません。そこで、勿論、番組への出演をお願い致しました!!

平成20年7月4日現在、厚生労働省が認めた食品添加物には、合成添加物:377、天然添加物:419の、計796品目があります。(この数字は、これからも増えていく筈・・・)何という数なのでしょうか!?
この中には、発癌物質である可能性が懸念されているものもあれば、体内に入った後で他の物質と化合して発癌性物質になるといわれているもの、食品添加物同士が化合して毒性を持つ物質に変化するものなど、まだまだ検証の余地のある物が沢山含まれています。
ところが、こうした食品添加物の安全性の確認は、主にマウス・ラットといった動物実験で行なわれています。人間の体は、とても複雑です。ラットやマウスから解るのは、癌と臓器異常・・・デリケートなホルモンや免疫系の乱れ、不快感、痺れ等といった症状については、証明することは出来ません。

又、796品目もの食品添加物が一度に複数使われた場合のリスクなんて・・・2種類だとしても796×795÷2、3種類だとすると796×795×794÷3・・・う~ん、いちいち調べてくれるとは思えませんっ!あの、厚生労働省がっ!!!
国は、食品添加物は認可していますが、それらが含まれた食品自体について保証しているわけではないのです。

「食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物」では、様々な加工食品に含まれる食品添加物の安全性について、とても具体的に解説されています。気になる食品添加物について調べる早わかりリストのページも有難いっ!!是非、食品添加物の参考書として、お奨め致します。
ただ、ページをめくる度に、「え~ぇ!?これもダメなのぉ~??」「うわぁ~、あれは良く買ってるんだけどぉ・・・」なんていう皆さんの声が、聞こえてくるような気がするんですが・・・・。


 

花を見ると、誰でも心が和みますよね!?でも、花の力って、何となく緊張が解れるというような単純なものではないようです。例えば、身も心も疲れ果てて、気力も体力もなくなってしまったと感じた時に、オリーブの花が癒してくれるって、ご存知でしたか?又、訳も無く憂鬱で、悲しくなったり落ち込んだりしている時には、マスタードの花が癒してくれるって、ご存知でしたか?
驚いた事に、症状や状態によって、私達が必要とする花が違うのだそうです!

ちょっと不思議で、ちょっとワクワクするバッチ博士のフラワーレメディについてお話くださったのは、日本フラワーレメディセンター代表・白石由利奈さんです。白石さんから伺った内容は、次の通り・・・。

バッチ博士は、1886年に生まれたイギリスの西洋医学の医師。7つのワクチンを開発し革命的な成果をあげ、世界的な名声と富を掌中にした人です。しかし、バッチ博士は、慢性病を完治させられないことや、治療に伴う苦痛などを何とか軽減することは出来ないものかと、患者の立場に立って考え続けることを止めなかったのです。又、より純粋な薬を自然界の野草や植物の中から探したいと考え、私財を投げ打って、自ら野山に足を踏み入れ捜し求めたといいます。
こうして、バッチ博士は、1936年に亡くなるまでに、花のエネルギーを利用した38種類の花のエッセンスを完成させました。古代から、オーストラリアのアボリジニやネイティブアメリカンが、花の朝露を口に含んで強い恐怖や不安を凌いだと言われているそうですが、その朝露と同じエネルギーを秘めたエッセンスが、バッチ博士のフラワーレメディなのです。

フラワーレメディは、自分の症状に合ったものを選んで、一日4回、1回に2滴ほど直接口の中に垂らして飲むだけ。もしくは、食べ物や飲み物に加えて飲むだけ!なぁ~んだ、簡単っ!!
自分に何の花が合うのかは、白石由利奈さんの著書「バッチ*フラワーBOOK 38種*花のエッセンスが心をいやす」(小学館)が、優しくガイドしてくれます。

当時の医学界の最先端にいたバッチ博士が、最後に求めたのが自然の中に咲く花のエネルギーだったなんて、そのこと自体が心を穏やかにしてくれるエピソードだと思いませんか?バッチレメディは、デパートやインターネットで求めることが出来るようです。

ちなみに、子供達や夫にイライラしてしまう時(相手への期待や執着が大きく、見返りを求めてしまっているのかも)には、チコリーが良いそうです。覚えておこっ!!


 

「食政策センタービジョン21」主宰人、NPO法人「日本有機農業研究会」理事でいらっしゃる安田節子さんにお話を伺うのは、今回で2度目です。遺伝子組み換え食品について伺った前回の取材のことを良く覚えて下さっていて、今回も快く番組の出演に応じて下さいました。本当にありがたいことですっ!

さてさて、私も無関心でいられなかったクローン家畜の問題。背筋にヒヤリと冷たいものを感じながら、お話を伺いました。みなさんも覚悟して、この取材記を読んで下さいね。

現在開発されているクローン技術は、2種類あります。そのうち、早くから開発されていたのが受精卵クローンと言われるもの。これは、受精卵が細胞分裂を始め、例えば32個の細胞になった時に、一つずつに割球します。更に、32個の未受精卵の遺伝子を取り除いて割球を挿入し、その上、32頭の代理母牛の子宮を借りて目的の牛を生ませる・・・これが受精卵クローンなのです。
驚いたことに、本当に驚いたことに、これら受精卵クローン牛は、1993年から食肉として、牛乳は1995年から市場に出回っています。ご存知でしたか???全体から見ると僅かだとはいえ、あなたも私も、既に知らずして受精卵クローン牛を食べているかもしれないのです!!
農林水産省は、表示は任意としています。もしも表示するなら、受精卵クローン牛Cビーフと表示しましょう。なんて呑気なことを言っているのですが・・・売れなくなる危険を押してまで表示してくれる業者はいませんよね?

一方、新しい方の技術で生まれるのが、体細胞クローン牛です。複製を作りたい優良な牛の乳腺細胞を、核を取り除いた卵子に核移植して初期化すると、受精卵のような(受精していないのに・・・)細胞が出来るので、これを代理母牛の子宮で育てるというのが、体細胞クローン牛です。・・・ということは、牝牛のクローンを作る時には、牡牛はいらない訳ですね??(ちょっと、私には心情的に気持ち悪い・・・。)
この体細胞クローン牛は、今のところ食用とすることが認められていません。今のところは!です。といいますのも、今年の1月に、アメリカでは認可されたのです。それを受けて、厚生労働省は食品安全委員会に改めて安全性の調査・審議を依頼したのです。今後の輸入を視野に入れて・・・・というのは、穿った見方なのでしょうか!?

きっと、認可の方向に進むと思われます。受精卵クローン牛だけではなく、体細胞クローン牛も食肉として、乳製品として市場に出てくるに違いありません。

安田さんは、こうも仰います。彼らの目的は、クローン技術の開発にあるのです。クローン牛が無事に誕生するまでが大切なのであり、その後は興味の対象ではなくなる上に、物凄い維持費がかかる・・・。つまり、生まれてしまったら、実験動物ではなく、経済動物になってしまうということなのでしょうか・・・高く売れるのであれば売ってしまおうと・・・。

でも、安全性の確認が十分であるようには思えません。血液成分が同じだから、栄養成分が同じだから、アレルギーに関しても一般のお肉と変わらないから安全であるというのですが、クローン牛の死亡率が異常に高いことや、老化が早い、内臓疾患が多いということなど、追究されるべき課題が山積みなのに、安全宣言が出されようとしているのです。

安田さんは、これからの見通しも含めて、警鐘を鳴らして下さっています。クローン技術の開発には、遺伝子組み換えを含んだ、まだまだ底知れない目的が見え隠れしているのだそうです。
如何ですか?皆さんは、こうしたクローン牛を食べたいですか?私は、やっぱり食べたくはありません。ですから、せめて表示を義務化することを望みます。だって、どう考えても、何だか気持ち悪いんですもの・・・・。


 

音楽を聴くと癒される、特にモーツァルトが良いらしい!ここまでは、よく耳にする話なのですが、何故、音楽が身体にいいのか、またどうしてモーツァルトなのかをご存知ですか?専門家に聞かずにはいられない増岡聖子としては、日本の音楽療法の第一人者と言われる和合先生にお話を伺いました。

埼玉医科大学保健医療学部・和合治久教授は、免疫音楽医療学を専門となさっている研究者です。著書も沢山ありますが、これからお話しすることを解って頂くには、「モーツァルトを聴けば病気にならない」などを読まれるといいかも知れません。

先ず、音楽を聴くと心が安らぐ!これは、音楽鑑賞ですが、音楽療法とは、意識的に、機能の回復や症状の改善などという目的意識を持って音楽を使う方法です。つまり、音楽鑑賞とは全くの別物なのだそうです。
音楽には、聴覚情報として受け入れられる要素が沢山あります。メロディー、速さ、リズム、高さ、周波数、1/fゆらぎ・・・これらが、好き嫌いとは関係なくダイレクトに脳に伝えられ、直接自律神経に働きかけるのだそうです。

もう、秒単位で唾液の分泌、体温の上昇、血圧の安定、消化液の分泌といった変化が起こるとか。又、ストレスホルモンであるコルチゾールが減って、アセチルコリンが出て脳が休まる・・・。
寝っ転がって鑑賞する音楽でリラックスすることは出来ても、生理的反応まで呼び起こすことは出来ません。やっぱり、音楽鑑賞と音楽療法は違うのです。

耳は、構造的に4000ヘルツの音に最も敏感に反応するそうです。この4000ヘルツというのが赤ちゃんの声!(赤ちゃんは、大人に守ってもらうための最大の要素を持って生まれてくるのですね。)又、400ヘルツの周波数が、延髄を刺激するのだそうです。
この4000ヘルツの音や、連続音、テンポ、メリハリなど、ホモサピエンスが本能的に反応する要素が沢山含まれているのが、何を隠そうモーツァルトの曲だというわけです。

「聴覚を100%活用した受動的音楽療法!」あなたも試してみませんか?目を閉じて、適した音量で集中してモーツァルトの曲を聴くだけです。寝ながら聴いても良いそうですよ。快眠の証拠に、翌朝はすっきり目が覚めるに違いありません。

 


 

内科、皮膚科の医師でありながら、中医学や鍼灸などをも視野に入れて患者さんへのアプローチを行う城戸淳美先生!実は、ご自身の体験が、股関節の歪みが身体の不具合の原因ではないかと考えるきっかけになったのだそうです。
城戸先生は、きっと生真面目でとても素直な方に違いありません。(若輩者の私が申し上げるのは、とても失礼なのですが・・・。)
だって・・・、そろそろ年齢的に体のケアが必要だと思っていた時に、開脚運動が老化防止に効果的らしいという事を聞いたのだそうです。「その日から、毎日1時間ずつ、せっせと開脚運動をしたのよ。そうしたら、ぎっくり腰になってしまったの!」・・・ねっ、お医者様が、たまたま耳にした健康法を、脇目も振らずに、ぎっくり腰になるまで試したなんて、微笑ましいではないですか!城戸先生の、ちょっと早口の離し方からも、飾らないお人柄が容易に想像できます。

そこで、ぎっくり腰と闘いながら、城戸先生は、異常があっても治療法が無い、隈なく検査しても悪いところが見つからないのに辛い症状がある、そういった病気の原因が、股関節のずれにあるのではないかという点に着目し始めます。
足と身体を繋ぐ最も大きい関節が、股関節です。ここに歪みが生じると、足の長さが違う⇒骨盤が歪む⇒脊椎が歪んで背骨の何箇所かで曲がる⇒神経に影響⇒自律神経の不具合・・・このように、股関節や骨盤の歪みが、思わぬ症状となって現れるというわけです。

実際に、城戸先生の所を訪れる患者さんの殆どは、股関節や骨盤が歪んでいるそうです。また、歪みを矯正することで、症状が改善されるというのです。
ちなみに、右足が長い人は、呼吸器・循環器・感染症、左足が長い人は、消化器・泌尿器・婦人科系の病気を患うことが多いそうです。

では、どうすればよいのか!??
先生の著書に、正しい姿勢を作る為の体操が紹介されています。是非、読んでみて下さい。

「姿勢は運命を変える!」(ほんの木)
「骨格バランス健康法」 (主婦と生活社)

 


 

ラジオ番組で、奥津典子さんにお話を伺うのは2回目になります。ですから、この取材記に登場するのも2回目!今回も、マクロビオティックを不思議なくらい身近に感じました。奥津さんが、自然に自然に生きることに向き合っていらっしゃるからこそ、決して小難しいものではないということが、じんわりと聞く側に沁み込んで来るのだと思います。
又、奥津さんと話していて、自分自身にもっと興味を持たなくては、自分をもっと観察する習慣をつけなくてはいけないなぁ~と思ってしまったのです。だって、皆さんは、今の自分にどんな変化が起こっているか、把握していますか?昨日より、もしかしたら調子の悪いところがあるかもしれない・・・反対に、昨日より目がキラキラ輝いているかもしれない・・・。そんな変化をちゃんと自分で受け止めてあげられたら、今日、自分がどうすれば良いのか解りますよね。

実はね、今回は、お野菜にテーマを絞ってお話を伺うつもりだったのです。でもね、話題が広がる広がるっ!!あっ、脱線するとも言うかもしれません。それだけ、マクロビオティックは食事だけでなく、ライフスタイル全般に渡って、体が喜ぶ生き方を追究しているのだと感じました。
(だから、どんなお話を伺ったのか、早く報告してっ!!という皆さんの声が聞こえました。前置きが長すぎましたね。)

マクロビオティックの食事は、いわゆるベジタリアンの食事とは少し違います。人間は、肉食動物ではなく、草食動物でもない、穀物食動物だと捕らえて、環境やライフスタイルに合った食事を選択するというのが、基本的な考え方のようです。ですから、アラスカなどの極寒の地では、体温をキープする為にお肉が必要。何が何でも、動物性のものを摂らないというのではなく、野菜なら何でも良いというのでもないのです。

例えば、日本のような気候の地に暮らす私達には、南方で取れる(つまり、体を冷やす)ジャガイモ・茄子・ほうれん草・アボガド・・などの野菜は、あまり必要ではありません。どうしても食べたい時には、長期熟成発酵された本物のお醤油やお味噌を使って調理するなどの工夫をすれば、体にかかる負担が少なくなります。
又、ジャガイモを食べたくなるには、それなりの理由がある・・。例えば、お肉を食べすぎてしまったから、火照る身体を冷やしたいと身体が欲しているとか・・・。

何事にも理由があるというのが解ると、なるほど、どうするべきかがすんなりと理解できます。それが、陰陽のバランスを取ろうとする身体の欲求だというのです。奥津さんに、大まかに説明して頂いたところによると、「陰」は弛めて冷やす、「陽」は引き締めて熱をキープする特徴があるとか。

ところで、奥津さんは、5月20日に出版される「本当に怖い低血糖症~マクロビオティックが現代の病を治す」(講談社α新書)の最後の追い込みに入っているとても忙しい時期に、今回の取材を受けてくださいました。
難しい内容を、いかに楽しく読んでもらえるか・・・。なんと、お笑いのDVDや漫画まで借りてきて研究したというから、頭が下がります。そして、ビックリしたのが、「ボケと突っ込みも、漫画のコマ割りも、全て陰陽のバランスだと気づいたの!面白いでしょう!?」という発言。いやぁ~、こんな風に物事を観察できたら、確かに楽しいっ!!

このように、何事も陰陽のバランス!ちょっとした癖も、陰陽のバランスを取ることで治せるそうです。貧乏ゆすりや歯軋りは締まりすぎていて陽性の症状。陰性の食べ物で解決します。イビキは鼻が弛みすぎ、つまり陰性の症状なので陽性の食べ物を意識するといつの間にか治っている・・。日々、バランスを心掛けると、身体が面白いように変わってくるのだそうです。

へぇ~!!の連発だった奥津さんのお話。新しい本が楽しみです。本屋さんに並ぶ日を楽しみに待ちましょう~。

前回の取材記と併せて読んでいただけると嬉しいです!!

オーガニックベースのホームページ
http://www.organic-base.com/top.htm